自動化と人材育成—。自動車産業に関わらず、あらゆる製造現場において共通の課題となっている。人手不足は深刻化しており、課題解消に自動化、省力化は欠かせない。いかに若手に技能を伝承していくかも喫緊の課題となっている。一方で、…
武林製作所 千田氏がなにわの名工、山中氏が八尾ものづくり達人
加工効率高める金型設計
歯ブラシのプラスチック金型を手掛ける武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)の技術者、千田雄一氏と山中慎也氏はそれぞれ2024年の「なにわの名工」(大阪府)と「八尾ものづくり達人」に選ばれた。金型設計と金型仕上げの高度な技術が認められた。

金型設計でなにわの名工を受賞した千田氏は、製品の形状や金型材の特性、加工方法などを考慮し加工効率や品質が高まる設計ができる。長年の経験とノウハウで設計ソフトの特長を最も生かせるように使いこなす。「金型設計標準書」も作り、それらの高度な技術を後進に伝承している。
バリ解消する金型仕上げ
金型仕上げで八尾ものづくり達人を受賞した山中氏は、バリの原因を突き止め、また鏡面磨きの技能を持つ。バリ発生の傾向について研究した知識を活かし、バリを抑える対策を導き微修正する。鏡面磨きは砥石を使って磨き上げ金型の合わせ面を5μmの面粗さで仕上げる。

受賞について千田氏は、「気持ちが引き締まる思い。これからますます精進して金型設計のレベルアップに励みたい」。山中氏は、「バリへの対策や鏡面磨きなど身につけた技能や知識は自らのためだけでなく社内で共有し技能の伝承、技術力の向上につなげていきたい」。
なにわの名工は大阪府内の優秀なものづくり技能者(35歳以上)に、八尾ものづくり達人は八尾市内の優れた技能者(同一職種に15年以上従事し35歳以上)に贈られる。今回の受賞で同社のなにわの名工は計4人(前工場長・山口勝彦氏、現工場長・角谷秀利氏、千田氏、山中氏)、八尾ものづくり達人は計4人(同)となった。
金型新聞 2025年3月10日
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