金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

15

新聞購読のお申込み

【新社長に聞く】シー・アイ・エム総合研究所  富田 英史社長「現場と経営つなぐ司令塔に 」

とみた・ひでし
1999年慶応義塾大卒。システム会社での開発経験を始め、日本ヒューレットパッカードや日本オラクルでコンサルティング部門の部門長を歴任。直近では政府系ファンド出資のランドデータバンクの立ち上げに専務執行役員として尽力。愛知県出身、46歳、公認会計士。

Dr.工程の次の世界描く

「現場と経営層をつなぐ司令塔になりたい」。昨年10月、生産管理システム「Dr.工程」を手掛けるシー・アイ・エム総合研究所の社長に就任した。具体的なロードマップは目下策定中だが、目指すべき姿は明確だ。

会長に就いた片井功前社長も「面接で会った時、次のシー・アイ・エム総研を任せるのは、この人しかいないと思った。Dr.工程の次の世界観を描いてもらえる人」と全幅の信頼を寄せる。

社会人としてのキャリアは半導体工場の自動制御システムの開発からスタートした。ITを駆使した工場を止めないための取り組みが原体験だという。「IT×製造業というふうに、ITを活用して、様々なビジネスを成長させていくことに挑戦したい」と自らの方向性を定めた。

以降は、その思いを実現するためにキャリアを重ねてきた。外資系企業で、ITのコンサルティング業務に従事。その後「ビジネスの根幹をより理解するには、色んな企業を深くまで知ることができる監査法人で働くしかない」と公認会計士を取得し、監査法人での勤務やERP(統合型基幹業務システム)のコンサルティングにも従事した。入社前には、建設と金融を組み合わせたテックベンチャーの立ち上げにも参画した。

こうした自らの経験を「もっと生かせるのではないか」と昨年8月に入社。「Dr.工程が非常に魅力的」に映ったことも入社を決めた理由だ。「生産管理は製造業の核中の核。カスタマイズや内製化が求められがちな領域で、パッケージシステムとして受け入れられていることはありがたいこと」と評価する。

とはいえ「まだ百点ではない」と冷静に分析。その目指す姿が冒頭の司令塔の役割だ。「製造業では経営層の意図と現場の最前線の活動にはギャップがある。Dr.工程はその溝を調整し、両者をつなげる司令塔のような役割を担うため最適のツール」とみる。

「IoTやAIで様々な情報を集め、分析するインフラはできつつある。重要なのは、これらの情報から何を導き、どう動くかだ。最適な経営判断を下せるための情報を提供できるようにしたい」。

金型新聞 2022年1月10日

関連記事

「金属AMはプロセスの一つ、目的は顧客の課題解決」日本精機常務・松原雅人氏【鳥瞰蟻瞰】

金型メーカーから技術を発信 粉末やレーザーなど、多くの要素を最適に制御しなければいけないため、金属3Dプリンタによる金型づくりは簡単ではありません。また、何でも作れる魔法の杖でもありません。それでも参入したのは、切削加工…

久野金属工業 取締役副社長 久野 功雄氏 〜鳥瞰蟻瞰〜

我が社しか実現できないモノを 少し高くても選んで頂けるそれがブランド力         従来のお客様と金型メーカーには阿吽の呼吸のようにお互いを必要とする関係があり、スムーズに仕事を進める上で大切です。ですが、…

【インタビュー】テラスレーザー常務・齋藤祐司氏「高品質・低価格で金型補修」

 テラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)は、2019年に設立された金型補修用レーザー溶接機メーカー。高品質でありながら低価格を実現し、独自技術を活かしたユーザビリティの高い製品を提供する。「『直す』とい…

キヤノンモールド 技能育伝推進課長 植武 春彦さん(56) 〜ひと〜

育成のプロ、名匠塾の塾長  社内の技術者に研削や切削など加工の基礎を教える「名匠塾」の塾長。塾生は10年間で全社員の3分の1に当たる168人。同社のものづくりを支える育成のプロだ。  入社時は「おシャカ製造機」と言われる…

【金型の底力】美濃工業 金型の内製化に着手

コストダウン、納期短縮図る 自動車用アルミダイカスト部品メーカーの美濃工業(岐阜県中津川市、0573-66-1025)は2021年3月、埼玉県熊谷市に「熊谷金型センター」を設立し、金型製造を開始した。20年10月には静岡…

トピックス

関連サイト