金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

02

新聞購読のお申込み

【新社長に聞く】シー・アイ・エム総合研究所  富田 英史社長「現場と経営つなぐ司令塔に 」

とみた・ひでし
1999年慶応義塾大卒。システム会社での開発経験を始め、日本ヒューレットパッカードや日本オラクルでコンサルティング部門の部門長を歴任。直近では政府系ファンド出資のランドデータバンクの立ち上げに専務執行役員として尽力。愛知県出身、46歳、公認会計士。

Dr.工程の次の世界描く

「現場と経営層をつなぐ司令塔になりたい」。昨年10月、生産管理システム「Dr.工程」を手掛けるシー・アイ・エム総合研究所の社長に就任した。具体的なロードマップは目下策定中だが、目指すべき姿は明確だ。

会長に就いた片井功前社長も「面接で会った時、次のシー・アイ・エム総研を任せるのは、この人しかいないと思った。Dr.工程の次の世界観を描いてもらえる人」と全幅の信頼を寄せる。

社会人としてのキャリアは半導体工場の自動制御システムの開発からスタートした。ITを駆使した工場を止めないための取り組みが原体験だという。「IT×製造業というふうに、ITを活用して、様々なビジネスを成長させていくことに挑戦したい」と自らの方向性を定めた。

以降は、その思いを実現するためにキャリアを重ねてきた。外資系企業で、ITのコンサルティング業務に従事。その後「ビジネスの根幹をより理解するには、色んな企業を深くまで知ることができる監査法人で働くしかない」と公認会計士を取得し、監査法人での勤務やERP(統合型基幹業務システム)のコンサルティングにも従事した。入社前には、建設と金融を組み合わせたテックベンチャーの立ち上げにも参画した。

こうした自らの経験を「もっと生かせるのではないか」と昨年8月に入社。「Dr.工程が非常に魅力的」に映ったことも入社を決めた理由だ。「生産管理は製造業の核中の核。カスタマイズや内製化が求められがちな領域で、パッケージシステムとして受け入れられていることはありがたいこと」と評価する。

とはいえ「まだ百点ではない」と冷静に分析。その目指す姿が冒頭の司令塔の役割だ。「製造業では経営層の意図と現場の最前線の活動にはギャップがある。Dr.工程はその溝を調整し、両者をつなげる司令塔のような役割を担うため最適のツール」とみる。

「IoTやAIで様々な情報を集め、分析するインフラはできつつある。重要なのは、これらの情報から何を導き、どう動くかだ。最適な経営判断を下せるための情報を提供できるようにしたい」。

金型新聞 2022年1月10日

関連記事

山内由華さん 金型技術展2022を企画、開催した【ひと】

大阪産業創造館で8月に開催した「金型技術展2022」を企画、運営した。大阪産業創造館が金型をテーマとする展示会を開くのは初めて。金型メーカーや関連企業44社が出展し、コロナ禍ながら会期1日で688人が訪れた。 金型をテー…

植田機械 植田 修平社長に聞く<br>UMモールドフェアの見どころ

植田機械 植田 修平社長に聞く
UMモールドフェアの見どころ

ものづくりのお役に立ちたい 未来を拓く新技術  来場者の技術革新に貢献  JIMTOFで展示された工作機械や機器、ソフトなど金型や部品加工における最新技術を一堂に集めて披露するUMモールドフェア。今回は新型の5軸加工機や…

この人に聞く2017<br>安田工業 安田 拓人社長

この人に聞く2017
安田工業 安田 拓人社長

微細加工の大型化に対応  工作機械の「マザーマシン」として世界で高い評価を得ている安田工業。近年、金型業界でもニーズが高まる微細加工向けとしてJIMTOF2016で「YMC650」を発表し微細加工分野の開拓に努めている。…

切削油をオーダーメイド
サンコーオイル

 「お客様が求める油を作りたい」と語るのは、サンコーオイルの菅大祐専務。同社ではユーザーが求める価格帯や性能、さらには環境への影響まで考慮し、オーダーメイドで切削油の製造を行い、好評を得ている。  切削油のオーダーメイド…

「金属AMはプロセスの一つ、目的は顧客の課題解決」日本精機常務・松原雅人氏【鳥瞰蟻瞰】

金型メーカーから技術を発信 粉末やレーザーなど、多くの要素を最適に制御しなければいけないため、金属3Dプリンタによる金型づくりは簡単ではありません。また、何でも作れる魔法の杖でもありません。それでも参入したのは、切削加工…

トピックス

関連サイト