営業力強化し、海外市場開拓 日本国内の市場が縮小傾向にあり、受注を待っているだけでは、金型メーカーは厳しい状況が続きます。現状を打破するためには、金型メーカーが自立して仕事を受注し、市場拡大を自ら成し遂げるのが理想です。…
【新社長に聞く】シー・アイ・エム総合研究所 富田 英史社長「現場と経営つなぐ司令塔に 」

とみた・ひでし
1999年慶応義塾大卒。システム会社での開発経験を始め、日本ヒューレットパッカードや日本オラクルでコンサルティング部門の部門長を歴任。直近では政府系ファンド出資のランドデータバンクの立ち上げに専務執行役員として尽力。愛知県出身、46歳、公認会計士。
Dr.工程の次の世界描く
「現場と経営層をつなぐ司令塔になりたい」。昨年10月、生産管理システム「Dr.工程」を手掛けるシー・アイ・エム総合研究所の社長に就任した。具体的なロードマップは目下策定中だが、目指すべき姿は明確だ。
会長に就いた片井功前社長も「面接で会った時、次のシー・アイ・エム総研を任せるのは、この人しかいないと思った。Dr.工程の次の世界観を描いてもらえる人」と全幅の信頼を寄せる。
社会人としてのキャリアは半導体工場の自動制御システムの開発からスタートした。ITを駆使した工場を止めないための取り組みが原体験だという。「IT×製造業というふうに、ITを活用して、様々なビジネスを成長させていくことに挑戦したい」と自らの方向性を定めた。
以降は、その思いを実現するためにキャリアを重ねてきた。外資系企業で、ITのコンサルティング業務に従事。その後「ビジネスの根幹をより理解するには、色んな企業を深くまで知ることができる監査法人で働くしかない」と公認会計士を取得し、監査法人での勤務やERP(統合型基幹業務システム)のコンサルティングにも従事した。入社前には、建設と金融を組み合わせたテックベンチャーの立ち上げにも参画した。
こうした自らの経験を「もっと生かせるのではないか」と昨年8月に入社。「Dr.工程が非常に魅力的」に映ったことも入社を決めた理由だ。「生産管理は製造業の核中の核。カスタマイズや内製化が求められがちな領域で、パッケージシステムとして受け入れられていることはありがたいこと」と評価する。
とはいえ「まだ百点ではない」と冷静に分析。その目指す姿が冒頭の司令塔の役割だ。「製造業では経営層の意図と現場の最前線の活動にはギャップがある。Dr.工程はその溝を調整し、両者をつなげる司令塔のような役割を担うため最適のツール」とみる。
「IoTやAIで様々な情報を集め、分析するインフラはできつつある。重要なのは、これらの情報から何を導き、どう動くかだ。最適な経営判断を下せるための情報を提供できるようにしたい」。
金型新聞 2022年1月10日
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