金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

13

新聞購読のお申込み

大阪産業創造館 セミナーでMGNETの武田社長が講演

マジックメタルで金型の素晴らしさを世の中に

武田修美社長

大阪産業創造館(大阪市中央区)で4月12日に開かれたセミナーで、武田金型製作所の子会社でサービスデザイン(無形デザイン)を手掛けるマグネット(MGNET)の武田修美社長が、無形デザインによる企業価値の向上をテーマに講演した。これまでに手掛けた無形デザインの一つとして、嵌め合い金属ワーク「マジックメタル」で金型の素晴らしさを世の中に広め、工場見学などを通じて次世代にものづくりの魅力を発信していることについて話した。

※講演内容を抜粋、要約しています。

自動車メーカーに就職、大病を患い武田金型製作所に

マジックメタル
大阪産業創造館で開催された

私は2000年に地元・新潟の会計専門学校を卒業し大手自動車メーカーに就職しました。営業マンとして新車販売を担当しましたが5年目に大病を患い退社。リハビリしつつ在宅で家業のプレス金型メーカー武田金型製作所で手伝いを始めました。

体調が回復するとともに正社員となり新規事業部を新設し自社ブランドの名刺入れを商品化しました。独学でウェブサイトの構築やマーケティングを学び、事業部の売上拡大により11年、MGNETを設立しました。

MGNETは武田金型製作所の広報活動や自社ブランド製品を販売するほか、ものづくり企業のプロダクトマネジメントやブランディングといった無形の価値をデザインする「サービスデザイン」を手掛けています。

嵌め合いワークの凄さに衝撃、それをヒントにマジックメタル

その一つとして手掛けたのが武田金型製作所のマジックメタルです。2つのパーツの高精度な嵌め合い金属ワークで、背後を押すと文字が浮かびあがります。テレビやネットニュースなど様々なメディアに取り上げられ、今では広く知られるようになりました。

そのヒントになったのは武田金型製作所の金型工場の片隅に置かれていたワークです。複数のピースがピタリと嵌まり合い、その隙間は見えない。私は金型づくりの経験が無いに等しいので、その精密さに衝撃を受けました。それと同時にそんな高度なものが無造作に転がっていることにも。

私はさっそく、このワークに手を加えて文字が浮かび上がるようにすれば、金型の技術の素晴らしさを表現できるのでは、と考えました。けれど技術者の反応は、「たいていの金型メーカーは作れるよ」。世の中に広く知られるようになってからもSNSで同じような内容の意見が書き込まれました。

しかしその一方で世の中の多くの人たちからは驚きの声が寄せられました。私はかねてから「多くの物事は見えていることで判断される」と感じています。金型の技術者にとっては当たり前のことでも、それを見たこともない人には、その素晴らしさを判断する機会が無かったのです。

マジックメタルは、世の中の多くの人が知らない金型の技術を、「何でもないように見える金属片から文字が浮かび上がる」という方法で精度の高さを見えるようにしました。それによって、その技術の素晴らしさを多くの人に共有してもらえたのだと感じています。

ものづくりに興味を持つ子どもが増えて欲しい

マジックメタルが知られるようになり武田金型製作所には新たな取引の依頼が寄せられたり、入社を希望する人が増えたりしました。ただ、何より良かったと感じているのが、子どもたちが金型やものづくりに興味を持つきっかけになったことです。

武田金型製作所では希望する企業や学校の工場見学を受け入れています。その中には学生が「マジックメタルを見たい」と訪れる学校もあります。マジックメタルを通じてものづくりに興味を持ち、将来働きたい子どもがひとりでも増えたら、と願っています。

金型新聞 WEB限定

関連記事

テクノア 初のオンライン展『中小ものづくり技術展』を開催中

4月1日から7月30日まで 日本各地の中小製造業28社も出展 加工技術など紹介動画ほか、工場見学LIVEや補助金セミナーも実施  生産管理システムなどを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市)は同社初主催となるオンライン展示会『…

インターモールド2022総集編 -自動化-

機能集約で工程削減 人手不足や技術者不足が懸念される製造現場では自動化/省人化、効率化を図ることが課題となっており、工作機械メーカーや治具メーカーなど多くのメーカーが工程集約やロボット活用などの新技術を開発している。 高…

2022東京国際包装展 10月12日から東京ビッグサイトで開催

世界をリードする包装技術 「2022東京国際包装展」が10月12日(水)~14日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。主催は日本包装技術協会(磯崎功典会長、キリンホールディングス社長)。東1~3、…

松井製作所 15社合同によるウェビナーを開催

次世代金型技術 Webiner Week 松井製作所は2月1日、2日に金型技術に焦点を当てたオンラインウェビナーを開催する。「金型表面改質」、「超精密加工」や「ガスベント・吸引成型」などをテーマに狭山金型製作所やソディッ…

深穴座ぐりを工程短縮
ダイジェット工業

タイラードリル3D・5Dタイプ ダイジェットの公式製品紹介は、こちらから 現場の課題  金型への3L/Dや5L/Dなど深穴の座ぐりで、効率良く高精度に加工できる工具が求められていた。 提案・効果  「3Dタイプ」と「5D…

トピックス

関連サイト