静岡県工業技術研究所浜松工業技術支援センター(浜松市浜名区)は、ステンレス系粉末を用いたプラスチック用金型の造形技術を開発した。これまで3Dプリンタでの造形が難しいとされていたSUS420J2系金型材料に相当する粉末で残…
由良産商 プレス・鍛造金型の長寿命化実現する超強度六角穴付ボルトを発売
金型や製品を小型・長寿命化

ボルト、ナットの課題解決を提案するねじ商社の由良産商(大阪市西区、06-6532-1331)はプレス金型などの高強度ニーズに応え、強度クラス14.9の「超強度14.9六角穴付ボルト」を開発、販売。高強度、耐遅れ破壊特性、耐疲労性に優れ、耐久性が求められるプレス金型や鍛造金型、工作機械など産業機械に採用され、金型の長寿命化に貢献している。
同製品は神戸製鋼所が開発した高強度ボルト用鋼「KNDS4」を用い、ボルトメーカーの極東製作所(大阪府東大阪市)と共同開発した商品で、引張強度1400N/㎟を誇りながら9%以上の伸びを実現し、0.2%耐力は1260N/㎟、保証荷重は1120N/㎟と高強度を誇る。
さらに、航空宇宙規格であるMJ規格を採用。ねじ部の谷底を浅く、谷底のR形状を大きくすることで応力集中を緩和し、耐疲労性を向上させた。由良泰雅社長は「自動車メーカーでプレス金型の耐久性における課題を解決した実績が多数あり、型寿命に課題を持つ現場や、工作機械、射出成形機のシリンダー用ボルトなど産業機械分野で採用が増えている」とし、2015年発売以降、年率10~30%で拡大している。
今後は自動車のEV化で部品の軽量化、小型化のニーズが増えると捉え、設計段階での提案を強化し、製品の軽量化、小型化を訴求していく。
金型新聞 2022年6月9日
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