金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

15

新聞購読のお申込み

日本金型工業会 取引ガイドライン浸透へ、動画で説明会

日本金型工業会が「金型取引ガイドライン」の浸透に向け、説明会を開催している。11月にはオンラインで説明会を開いたほか、今後は動画を用いるなど更なる浸透を図る計画だ。一部ではガイドラインを活用し、取引改善に成功するなど、その効果が出始めている。

同ガイドラインは今年9月に公表。「代金支払い日は検収日ではない」ことや「海外では着手金が一般的」などと提示したほか、図面の扱いや補修に関する具体的な対応方法などを紹介している。

法的な根拠を訴えることだけが目的ではなく、「製造業の持続的な成長には、金型メーカーとユーザーはパートナーであるべきで、その関係構築の必要性を訴える」(日本金型工業会の中里栄専務理事)ためだ。

実際に効果も出始めている。本ガイドラインの策定にかかわった日型工業では、新規取引でガイドラインを提示し、契約時に総額の3分の1の前金をもらえたという。渡辺隆範社長は「取引条件の改善は提案しないことには先に進めない。ガイドラインをうまく使えばそれも可能だとわかった」と話す。

中里専務理事は「今後も浸透に向け、自動車部品工業会をはじめユーザー団体に投げかけていくとともに会員外にも発信する。業界が声をそろえれば意味がないので、『業界ワンボイス』として発信していきたい」としている。

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

AM研究会 キックオフミーティングを開催

産官学で連携、日本で普及へ 3次元積層造形(AM)の技術研究や日本での普及を目指すAM研究会(中野貴由委員長・大阪大学教授)は8月29日、大阪大学吹田キャンパス(大阪府吹田市)でキックオフミーティングを開催した。会員をは…

型技術協会 「金型産業とDXの最前線」テーマにセミナー開催

オンラインで5月26日 型技術協会(横浜市中区、045-224-6081)は5月26日、オンラインで「金型産業とDXの最前線」をテーマに型技術セミナーを開く。DXに取り組んでいる金型や自動車メーカーらの技術者を招き、最新…

事業再構築補助金

 3月26日から公募が開始された「事業再構築補助金」。1兆1485億円の予算が計上され、1社あたり最大1億円の補助が受けられる大型補助金として金型メーカーからの関心も高い。今回は特に“新規性”が重視されており、そこをいか…

【年頭所感】経済産業省製造産業局素形材産業室室長・谷 浩

取引適正化と人材確保  当室において進めていく取組として、まず取引適正化が重要であると考えております。  昨年は「素形材産業取引適正化委員会」を設置し、「素形材産業取引ガイドライン」の改正案や普及のための対応策などについ…

岐阜県金型工業組合 加藤氏が新理事長に就任

岐阜県金型工業組合は第52回通常総会を開き、役員改選を行った結果、加藤丈詞氏(カトーメテック社長)が新理事長に選ばれた。また、副理事長には大垣精工の小森二郎氏、朝日興業の森良二氏に加え、丸順の川瀬典男氏が新たに選出された…

トピックス

AD

FARO スキャンしたらすぐに結果まで:工数低減を実現

金型のメンテナンス、修復、複製に3次元測定アームを活用 製品を製造するために欠かせない金型ですが、そのメンテナンスには多くの課題が存在します。金型は使用するうちに摩耗し、時... 続きを読む

関連サイト