天職の金型磨きでコンテストを優勝した 与えられた時間は3分。その限られた時間の中で、金属を磨き、表面の精密さを競う。鏡のように輝く仕上がりにするには卓越した技能とノウハウが要る。 昨年、インターモールド2019のジー…
立形5軸MCによる自動化を提案 高橋章氏(安田工業 営業本部国内営業部 部長)【この人に聞く】
EV金型を高精度加工、自動化提案や技術向上に力
安田工業はこのほど、立形5軸マシニングセンタ(MC)の新機種「YBM Vi50」を発表した。立形5軸MCの中型機で、EV(電気自動車)部品の金型を高精度、高能率に加工できる。今後「Vi50」をはじめ5軸MCによる自動化を金型メーカーに提案していくという。営業本部国内営業部の高橋章部長にその狙いや背景を聞いた。

たかはし・あきら
1964年生まれ、岡山県倉敷市出身。82年安田工業に入社。技術部電気設計、営業部技術サービスを経て90年営業部名古屋営業所。2008年名古屋営業所長、15年大阪営業所長、20年販売促進部部長、21年営業本部国内営業部部長。
立形5軸MC「YBM Vi50」。11月に開催されたJIMTOF2022でお目見えしました。
「Vi50」は高精度と高剛性を兼ね備えた立形5軸MCで、最大直径650㎜のワークを加工できる。独自のダイレクトドライブとプリロード自己調整型のスピンドルを搭載したほか、機体温度制御により各軸の熱変位を最小限に抑え、金型を高精度に加工できる。
これまで立形5軸MCはYMCの2機種とYBM Vi40の計3機種だったが、Vi50が加わり、加工できる金型の領域が広がった。
「Vi50」による加工が最もマッチする金型は。
想定しているのはEV用の次世代駆動装置「イーアクスル」の筐体などのアルミダイカスト金型。ダイカスト金型もスライドコアに関連する部分などに高い精度が求められる。
Vi50はそうしたイーアクスルの金型を高精度、高能率に加工できる。もちろんそればかりでなく複雑なプラスチック金型の加工やギヤの鍛造金型にも対応できる。
以前に比べて5軸MCを導入する金型メーカーが増えているように感じます。
今でこそ金型の加工に採用されることが増えてきたが、まだまだ進んでいるとは言えない。そのボトルネックが精度を維持する難しさ。そこで当社はこの10年、5軸加工をサポートするソフトウェアの開発に力を入れてきた。
その一つが、正しい校正作業をナビゲートする「Navi‐CAL」。これらのソフトウェアによって5軸加工の経験が浅い企業にも5軸MCを使ってもらえるようにしていきたい。
5軸加工のメリットは。
生産性の向上。テーブルを傾けることで段取り替えすることなくワンチャッキングで金型を加工できる。が、それだけではない。自動ワークチェンジャーを併用すれば金型の無人連続運転も可能だ。
以前と比べて5軸MCもワークチェンジャーも性能が向上し品質に問題のない加工ができる。しかし海外に比べて日本での導入は多いとはいえない。金型をはじめ日本のものづくりは生産性向上が課題。5軸MCによる次の自動化技術として提案に力を入れたい。
金型新聞 2022年12月10日
関連記事
今年4月、切削工具メーカーのMOLDINO(モルディノ)の社長に就任した金子善昭氏。親会社の三菱マテリアルで国内の営業企画や米国のマーケティング担当を務めた他、戦略部長や営業本部長を歴任した。金型加工に適した工具を多くそ…
この人に聞く 2018 電気自動車(EV)の登場で部品点数が減少したり、エンジンがなくなったりするのではないかといった金型への影響を危惧する声は絶えない。オートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)など…
群馬県高崎市でプレス加工を手掛けるシミズプレスの3代目として生まれた。しかし、当初は会社を継ぐ気はなかった。 転機となったのは大学1年時。「これからさらに成長する国や地域を見ておきたかった」と中国に短期留学した。そこで語…
三菱電機は50年以上に渡って、高精度、高性能な放電加工機を開発し、付加価値の高い金型づくりに貢献してきた。近年では省人化ニーズへの対応に注力する他、金属3Dプリンタを開発するなど技術領域を広げている。同社は今後、金型業界…


