材料費や電気代の高騰が続き値上げが不可避の中、金型メーカーのユーザーへの価格転嫁は進んでいるのか。本紙はその実態を調べるため、金型メーカーにアンケートを実施した。結果から、値上げが受け入れられるようになりつつあるものの道…
12月金型生産実績 前年同月比 6.6%増の334億2,900万円
プレス用金型は5.3%増、プラ用金型は21.2%増
2022年12月の金型生産は、前年同月比6.6%増の334億2,900万円、前月比でも14.0%の増加となった。数量は前年同月比7.6%減、前月比でも8.8%減の4万405組、重量は前年同月比9.2%増、前月比では23.9%の大幅増の1万3,451トンとなった。
プレス用金型の金額は140億6,600万円で前年同月比5.3%の増。前月比でも28.5%の大幅な増加となった。数量は前年同月比で10.4%の増、前月比では15.6%の大幅増。重量も前年同月比10.7%増、前月比で40.1%の大幅増加。大物金型が増加したと見られる。
プラスチック用金型は、金額が130億3,900万円で前年同月比21.2%の大幅増となった。前月比でも11.9%の大幅増。数量は前年同月比6.3%減(前月比では9.1%の増加)、重量は同23.7%の大幅増(前月比では22.6%増)。こちらも大物金型の増加が窺える。
一方、ダイカスト用金型は前年同月比23.7%の大幅減となり30億1,700万円。ガラス用金型は同32.9%増の2億3,400万円と大きく増加。鍛造用金型は同横ばいの16億5,100万円。ゴム用金型は同14.4%増の6億5,300万円、鋳造用金型は同11.0%減の4億2,800万円となった。粉末冶金用金型は同20.1%減の3億4,200万円だった。
生産合計の増加は、プレス用金型とプラスチック用金型がけん引した。
金型新聞 2023年3月10日
関連記事
プレス用金型は49.7%減、プラ用金型は14.8%減 2023年9月の金型生産は、前年同月比29.4%減の245億円と大幅に前年を下回った。前月比では1.7%の微増。数量は前年同月比8.5%減、前月比では11.4%の増と…
プレス用金型は43.2%減、プラ用金型は7.6%減 2024年1月の金型生産は、前年同月比21.0%減、前月比27.4%減の224億5,500万円と大きく落ち込んだ。数量は前年同月比38.7%減、前月比でも21.3%減の…
「力」合わせる時 技術交流、共同受注 技術力を誇る日本の金型メーカーが、連携・組織化なりチーム・ネットワーク化を始めている。何れも好調な滑り出しで、20人以下の事業所が89%(2012年工業統計)を占める業界に新たな事業…
前年同月比 7.1%増の331億2,300万円 プレス型は7.0%増、プラ型は12.0%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2017年1月の金型生産実績をまとめた。それ…