金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

30

新聞購読のお申込み

豊田・堤工場が稼働
オネストン

大物加工に特化

 オネストン(名古屋市天白区、052-803-5811)の国内3工場目となる豊田・堤工場(住所:愛知県豊田市本町石根133‐1)が稼働した。新たに5面加工門形マシニングセンタを2台導入し、需要増加が見込まれる大型プレス金型関連の大物ワークや鋳物の加工に対応する。敷地面積は約2000㎡、延床面積は約900㎡、投資額は約7億円。

 新工場に設備したのはオークマ製5面加工門形マシニングセンタ2台(うち1台は軸移動量X5000×Y2500×Z800㎜のフルカバー仕様)で、重量物用に20tホイストを設備した。さらに、岡崎工場からマシニングセンタ2台を移設、需要が高まっている大型プレス金型向けの部品加工や鋳物加工を行う。製造部の大嶽征弘部長は新工場のコンセプトについて「5面加工機をフルカバー仕様にし、機内は特別に集塵機を設置して切粉や粉塵対策を徹底した」と環境面や安全面の充実を図っている。

 同社は2021年、創立50周年を迎える。今後はグループ会社でプレス金型を手掛けるトーハラ(名古屋市守山区)などと連携し、自動車用大型プレス金型需要に応える。鈴木良博社長は「新工場稼働はトーハラの金型製作能力の向上につながる。稼働直後から受注も得ており、コロナ禍から戻りつつある金型需要を取り込みたい。将来は金型の組付やトライ用プレス機の導入も想定している」と抱負を語り、21年10月期は前期比約20%増の売上高33億円に向け好調なスタートを切った。

金型新聞 2020年12月10日

関連記事

【インタビュー】京セラ 執行役員 機械工具事業本部長・長島 千里氏「微細加工市場に参入 」

大手切削工具メーカーの京セラは9月、高硬度材加工用(微細加工)のソリッドボールエンドミル「2KMB」を発売し、微細加工市場に参入した。これまで旋削チップなどを強みとしていた同社が焼入れ鋼など高硬度材を使用する微細加工市場…

ルッドリフティングジャパン 金型吊り上げ、キズつけない

繊維スリング+アイボルト 金型をクレーンで吊り上げるときフックやシャックルが接触して金型を傷つける—。そんな課題を解消するのが、ルッドリフティングジャパン(大阪市西区、06-6536-8817)が販売する独・ルッド社の吊…

広がる微細精密の世界インターモールド2017〜進化する金型〜

広がる微細精密の世界インターモールド2017〜進化する金型〜

広がる微細精密の世界 面粗さRa0.1㎛以下要求  微細精密な金型を求める動きが強まってきている。電気自動車(EV)や、自動運転、安全機能の強化など自動車の高機能化で、「車の電子化」が進み、車載用電子部品やLEDなどの微…

大物や多数個取りに最適
トルンプ

造形エリア300×400㎜の金属3D モニタ機能も搭載  トルンプ(横浜市緑区、045・931・5710)はこのほど、造形エリアを拡大した金属3Dプリンタ「TruPrint3000」(写真)を発売した。最大造形エリアは直…

黒田精工 長野工場に新工場棟

モータコア金型生産2・5倍 黒田精工(川崎市幸区、044・555・3800)は、モータコアの生産体制増強のため、長野工場(長野県池田町)で第8工場と倉庫棟を新設した。工場及び倉庫面積は約2100㎡。約16億5000万円を…

トピックス

関連サイト