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日本金型工業会 第9回定時総会をオンラインで開催
2021年度事業
オンラインを有効活用、業界ワンボイスで発信
日本金型工業会(小出悟会長、小出製作所社長)は6月4日、第9回定時総会を開いた。今年度の事業計画を承認し、オンラインと対面を併用した事業を展開していくことなどを決めた。また、「金型業界ワンボイス」を掲げ、顧客業界や政府、一般社会に対して業界全体の意見を集約したメッセージを発信していく他、長期継続事業としてSDGs(持続可能な開発目標)の推進や金型産業のブランド構築などの活動も開始する。
第9回定時総会は、昨年に続き、新型コロナウイルス感染防止対策のため、オンラインで開かれた。本部役員のみが参加し、その他の正会員は委任状出席となった。昨年度の事業報告や決算報告、今年度の事業計画、収支予算案など全ての議案が承認された。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、今年度はオンラインと対面を併用しながら活動を行っていく。特にオンラインを有効活用する。全国事業は各種行事をオンラインで開催し、より多くの会員が参加できる活動を目指す。また、海外を含めた全国的な交流も積極的に行う。昨年度開いたドイツ企業との交流会を継続する他、その他の国との交流も検討している。
今年度の新たな取り組みとして、技術委員会事業で3つのワーキンググループを組織し、各テーマに沿った最新技術情報の発信を行う。「技能伝承」、「金型センシング」、「製造プロセス」のテーマごとに勉強会などを開いていく。
昨年からスタートした技術情報管理認証制度の認証事業も継続する。現時点で21社を認証しており、今年度は50社の認証を目指す。その他、昨年から延期となっていた「第6回金型シンポジウム」も来年2~3月ごろに大阪での開催を予定している。
新型コロナウイルスの感染拡大や、金型最大の需要家である自動車産業の大変革など、会員企業を取り巻く事業環境が大きく変化する中、日本金型工業会では「金型業界ワンボイス・協力・協調・競争」を基本方針に掲げた。近年、機運が高まっている金型取引環境の改善を始めとした金型業界に関連する様々な動きに対し、「業界ワンボイス」でメッセージを発信していく考えを示した。
また、長期継続事業に向けた活動も開始していく。カーボンニュートラルやSDGsを取り入れた活動の他、オンライン事業やeラーニング導入などデジタル時代に向けた様々な取り組みも進める。その他、金型産業のブランドを構築するために、産業のイメージアップ事業や金型産業史の作成、日本金型工業会としての団体ビジョンなども作成、実施していく。
小出悟会長は「本年度もコロナの影響は避けられず、苦戦を強いられる。しかし、一つ一つに丁寧に立ち向かうことにより、時代の変化を無理なく取り込み、新時代への活路を導き出す一助になればと考えている」と話した。
小出会長挨拶
変化を取り込み、活路を導き出す
令和3年の総会も昨年と同様にオンラインシステムによる開催となってしまいました。
昨年の総会時点では2年続けてオンライン総会をする状況になるとは夢にも思っておりませんでしたが、現時点でもコロナ禍がどの程度で終息するのか全く見えない状況であり、ワクチンに期待を寄せるしかないと感じているのは私だけではないと思っています。そんな状況にありながらも正会員ならびに賛助会員の皆様には団体運営に対して十分なご理解を頂き、寛容にご対応頂いておりますこと心より厚くお礼申し上げる次第です。
昨年度は令和時代の金型産業ビジョンを発布させて頂き様々な機会にご説明も致しました。概ね皆様からご理解を頂けたものと感じており、改めてご協力を頂きました会員の皆様と事務局員には感謝致しながら、本年度からが具現化させる本番であると心得、現実的に様々な対応をしなければと思っています。それには変化する時代の最先端の情報があまた必要であり、まさにオンラインをいかにうまく活用するかがカギであると言えます。
また、昨年は技術情報管理認証制度においてめでたくも認証団体として11月に国から認定を受けることができました。年度内には14社の認証企業(現時点では21社認証)を出すことができましたのも皆様方のご協力の賜物と感じています。認証を取得した企業はもちろん、これから挑戦し取得して頂く企業の皆様方と一丸となり、お客様団体とのコミュニケーションツールとして活用し本格的デジタル社会に向け準備したいと考えます。
また、アフターコロナ社会は人材不足問題がさらに悪化し、新時代への対応力を持った人材を育成することに関しても怠ることができないものと感じています。従いまして本年度の日本金型工業会の活動方針として、活動状況には制限があるものの下記のことに対し注力したいと思います。
1 オンライン活用術を駆使し、最先端の情報を発信し続ける。
2 技術情報管理認証制度の認証団体として客先団体と積極的な意見交換を行う。認証団体としての利点を活用し金型業界の充実を図る。
3 人材育成の充実を図るべく、金型マスター制度のさらなる進化、金型業界における女性人材の獲得と育成等。
本年度もコロナの影響は避けられずその点では苦戦を強いられますが、上記内容の一つ一つに丁寧に立ち向かうことにより時代の変化を無理なく取り込み、新時代への活路を導き出す一助になればと考えておりますので、これまで以上の皆様方のご協力とご指導、ご鞭撻を頂戴致したくお願い申し上げまして私の挨拶とさせて頂きます。
東部支部
不易流行で、変化に対応
《方針及び事業計画》
部支部は、今年度は不変的な本質を持ちながら新たな変化を取り入れる「不易流行」をテーマに設定した。不変的な本質のQCDに磨きがかかるテーマのほか、新たな変化としてデジタル化など技術的側面や、SDGsをはじめとした社会の価値観の変化、EV化に代表される顧客業界の変化に対応できるような事業を進める。直接のコミュニケーションを大切にしながらオンラインを活用し、ネットワークづくりのプラットフォーム提供に努める。
《委員会活動》
金型技術の向上を図る技術委員会、事業承継や働き方改革などの関する事業を行う経営労務委員会、業界の知名度向上を図る広報委員会、会員増強の企画を実施する活性化委員会に加え、型種別部会や地区会活動を行う。
中部支部
役立つ支部を目標に
《方針及び事業計画》
コロナ禍で世の中が変化してきている現代を見据え、同支部は『役立つ支部』をテーマに据え、オンラインも活用しながら、最先端技術など研究成果や事例発表の場である「特別講演会・金型関連技術発表交流会」の開催や大学などの交流、金型関連団体との講習・講演会の共催を依頼する。福利厚生では健康経営をテーマにソフトボール大会やボウリング大会などレクリエーション事業を検討している。
《部会活動》
ゴム・プラスチック型、プレス型、鋳造型、ダイカスト型など各部会活動はWEB会議システムを利用した勉強会・セミナーの開催をはじめ、他部会と合同で現場力改善活動発表会の企画・開催、工場見学会や座談会による新知識の吸収や技能向上ほか、大学や公的試験研究所の見学なども予定。
西部支部
顧客の価値向上へ
《方針及び事業計画》
西部支部は『顧客の価値を高め、人を育て、共に育つ経営』をテーマに、①DXによる金型の将来性を考える②新時代に応じた人材を「獲得・定着・育成・活かす」③顧客価値・市場ニーズの調査から販売と時代変化に対応する④「連携・統合・協業」など、4つを軸に勉強会を開催していく。
具体的には講演会や工場見学会、金型関連技術発表講演会の開催、会員増強を目的に、西日本金型関連企業交流会の開催や会員無料体験事業の実施を予定している。さらに、型技術など金型関連団体との交流や型種別・地域別活動についても討議していく考えだ。
また、若手の会である「型青会」はオンラインを活用した工場見学会やオンラインとリアルを融合した新しい形の見学会も検討している。
金型新聞 2012年6月10日
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