金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

11

新聞購読のお申込み

自動化で変わる金型メーカー 背景に従業員、事業所の減少【自動化で変わる金型メーカー】

生産性の向上、人手不足への対応、人を介さないことによる品質向上—。目的や狙いは様々だが、金型メーカーにとって自動化は待ったなしだ。しかし、自動化には様々な変化が伴う。機械設備の内容もこれまでとは異なるし、自動化を進めるためのスキルや人材育成の内容も違ってくる。費用対効果をうまく見極めれば、キャッシュフローも大きく改善する。自動化を進めるには、様々な変化への対応力が求められる。本特集では自動化で変化する現場や各社の取り組みを取材した。

進む金型現場の自動化

内製化が活発に

背景に従業員、事業所の減少

金型製造現場の自動化が進んでいる。金型メーカー各社、これまで人手に頼っていたワークの搬送や工具交換などの作業を自動化、省人化し、より少ない人員でも金型が生産できる体制の構築を目指している。

こうした背景の一つには少子高齢化による労働人口の減少がある。経済産業省の工業統計によると、日本の金型製造業の従業員数は1991年の11万8213人をピークに減少を続け、2019年には約3割減となる8万5777人まで減少している。

また、事業所数の減少による内製化の動きも要因の一つだ。金型製造業の事業所数は1991年のピーク時に1万3115事業所あったが、2019年には6696事業所と半減した。

これまで金型や部品加工を依頼していた協力企業が減ったことで、外注していた加工を社内に取り込む企業が増加。限られた人員の中で、内製化するには生産効率の高い加工システムが不可欠となり、自動化設備の需要が拡大している。

工作機械受注の金型産業向けでも、2022年7月は前年同月比43%増の36億3000万円と19カ月連続で増加。1月から7月までの累計も224億9700万円と前年同期比で倍以上伸びており、設備投資への意欲が活発化している。

総務省の見通しでは、40年後の日本の労働人口は現状よりさらに約4割減少すると予測されている。人手不足が深刻化する中、金型メーカーにはさらなる対応が求められる。自動化はその一つ。今後も金型製造現場の自動化は進みそうだ。

日本産機新聞 2022年9月10日

関連記事

ソディック ポンプにインバータ搭載 電気使用量最大5割減【特集:放電加工〜最新技術はこう使え〜】

省エネ効果を大幅向上 ソディックはワイヤ放電加工機、形彫放電加工機の省エネ機能を強化している。放電加工液の循環などに使うポンプにインバータを搭載。非稼働時間にポンプを動作させないことなどにより、従来機種に比べ、約5割の電…

【特集:技能レス5大テーマ】5.工具管理・測定

属人をシステム化へ ツール測定機や工具管理システムなどを展開するZOLLER Japanの焼きばめ装置搭載ツール測定機「redomatic」は、工具を取り付ける焼きばめ工程から工具測定までを自動かつ高精度で行い、安全で効…

〜精度よく、早く、安く・作る〜特集

〜精度よく、早く、安く・作る〜特集

高難度型を早く安く 自動化活用し品質安定  難易度の高い金型や、オンリーワン技術に高い付加価値があるのは当然。しかし、全てがそんな金型ばかりではない。大半の金型は、高精度は当然ながら「早く、安く」作ることが求められている…

【特集:2023年金型加工技術5大ニュース】3.自動化

プログラム作成やワーク搬送 人手不足への対策だけでなく、品質向上の観点からも自動化ニーズは高まっており、それに対応する技術は進化している。また、プログラム作成やワークの搬送など自動化の領域が多様化している。 金型づくりで…

進化への岐路
2020年 日本の金型

 2020年の金型業界はコロナ禍に翻弄された年になった。自動車産業を始めとしたユーザーの生産減や開発遅延などにより、金型需要は減少し、景況は悪化した。一方で、これまでと同じような活動ができないことで、ビデオ会議システムや…

トピックス

関連サイト