技術提案力磨き、生産効率高める 信頼されるパートナーに いなみ・たかし1968年生まれ、大阪府四条畷市出身。86年太成高校(現太成学院大学高校)卒、赤松合金工具に入社。2006年営業技術部長、19年総括本部長、20年12…
AMや真空炉など積極投資 北田博治氏(アッサブジャパン社長)【この人に聞く】
ウッデホルムやボーラーブランドで知られる特殊鋼メーカーのアッサブジャパン。昨年には、日本進出70周年を迎え、金属3Dプリンタ(AM)事業の強化や、真空炉を設備投資するなど積極的に事業展開を進めている。世界中で販売するグローバルネットワークを生かした情報提供力や、サステナブルな材料を武器に、「単に材料を供給するメーカーではなく、ソリューションを提案できる企業を目指す」という、北田博治社長にAM事業や設備投資、今後の方針などを聞いた。

1965年生まれ、大阪市出身、産業能率大学卒業。日本の金型材料関連メーカーで14年にわたり海外展開に従事。2019年アッサブジャパン入社、同年社長。
ソリューション型企業目指す
AM強化や真空炉など積極的に投資している。
AM事業は設計から造形、解析までを一貫で対応できる台湾のグループ企業と連携している。日本国内の自動車メーカーやダイカスターに台湾で造形した入れ子部品を供給した実績も出ている。
真空炉は袋井工場に2台導入した。600㎏と小型の200㎏サイズで、6barという高圧に対応する。ハイエンドな材料のパフォーマンスを高めるには真空炉が欠かせない。新たな素材を採用して頂くためのテスト的な意味合いが強い。
こうした投資の狙いは。
両事業で売上を増やすことが主目的ではない。金型メーカーはこれからも顧客であり、熱処理メーカーもパートナーだ。よく例えるのだが、当社はイチゴを作っている農家。最終ユーザーがどんなイチゴを求めるのか、それを知るため小さな洋菓子店を営んでいるようなもの。顧客課題を解決するには、素材の知見だけでなく、熱処理やAMなど関連技術も重要になる。
ユーザーの海外展開が増える中、グローバルネットワークも強み。
アッサブの親会社であるフェストアルピーネは売上高約3兆円で、多様な鋼種に加え、世界中に500社の100%子会社を持つ。そこで得た情報やノウハウは惜しみなく提供する。それが日本法人の役割でもある。
具体的には。
最近注目されるギガキャスト向け金型には、当社の「DIEVAR」を始めとするダイカスト向け鋼種が広く使われている。ギガを検討するユーザーに材料や熱処理の特性などを伝えている。また、北米で医療関連の金型を供給したいという要求があった。国内には流通していない材料だったので、当社のネットワークで調達したこともある。
今後目指すところは。
世界中でサステナブルも欠かせないテーマとなっている。本社のあるオーストリアでは、発電に化石燃料を一切使わないため、サステナブルな材料として評価されることも多い。これらを数値化しており、環境面の強みも訴求していきたい。
さらに、AM事業や真空炉の投資などを強化し、材料をコアとしたソリューションを提供できる企業を目指したい。
金型新聞 2024年3月10日
関連記事
分業せずに生産性向上一人で開発から製造まで育成には失敗できる環境が大事 大企業に限らず日本の製造業の多くが分業でものづくりを行っています。複数の人員が役割を分担して行う分業という仕組みは、効率良く生産するための有効な手段…
くまがい・ゆうすけ1985年大東文化大学経済学部卒、同年共和工業入社。2013年海外営業部長、20年常務執行役員社長補佐、新潟県三条市出身、58歳。 大型の樹脂型を手掛ける地元三条市の共和工業に入社したのは1985年。以…
大型機組立工場新設の理由 牧野フライス製作所は昨年末、山梨県富士吉田市に大型加工機の組み立て工場を新設すると発表した。12年ぶりの新工場で、総額210億円を投資し、大型加工向けを強化する。2026年初めに本格稼働する予定…
とんでもない良い会社に 超精密のナガセインテグレックス(岐阜県関市)で画期的なイグタープ(IGTARP)デザインの導入など開発部門を率いてきた新藤良太常務が、昨年10月、代表取締役社長COOに就任した。長瀬幸泰社長は、代…


