全てが一品物の自動車用プラスチック金型は、工程管理の最難関と言われる。最新鋭のCAD/CAMシステム、多種多様な工作機械など豊富な設備に加え、それを操作する若き金型エンジニア、腕の立つ職人が不可欠で、さらなる生産性向上を…
牧野フライス製作所 立形3軸MCを発売
ワークサイズ1.5倍、大型金型に対応
牧野フライス製作所はこのほど、立形マシニングセンタ(MC)「V900」を発売した。従来機種に比べワークサイズを1・5倍するなど、大型化している自動車部品向けの金型に対応する。同機種は11月5日から開かれたJIMTOF2024にも出展。
大型金型に対応するため、Y軸のストロークを1300㎜に拡大。従来機種の「V99L」に比べ、積載重量も5割増の6000㎏とするなど、対応ワークサイズを1・5倍に拡張した。

早送り速度、切削送り速度も40000㎜/分と従来比で2倍とするなど高速加工を実現。15000回転主軸を標準採用したほか、従来機と比べ主軸の突出し量を短くすることで、面品位を向上させた。独自の新制御機能の「スーパーGI.6」を搭載し、加工精度と運転時間を調整する「加工モード」を細かく設定できるようにした。
長時間の連続運転でも高い加工精度を維持さるため、精度を安定化させる機能「イースタビライザー」や、顧客の設置環境に合わせてカスタマイズする「オプティマイザー」機能を搭載した。加えて、機械構造の作り込みなどにより、ある加工においてピッチ精度±3μm以下を実現した。
金型新聞 2024年10月10日
関連記事
熱間材の新技術 熱間材に関連する新たな技術開発が進んでいる。ホットスタンプやダイカストのように、過酷な条件での成形が増えているためだ。材料では、高温な金型を効率よく冷やすために、高い熱伝導性や靭性を持った新素材が登場。ま…
三菱マテリアル(東京都千代田区、03-5252-5200)はこのほど、高硬度鋼加工用「IMPA CTMIRACLEエンドミルシリーズ」に4枚刃高精度ラジアスエンドミル「VFRPSRB」を追加、発売した。97アイテムを揃え…
ジェイテクトのグループ会社であるジェイテクトファインテック(栃木県宇都宮市)は培ってきた高精度な金型加工技術を活かし、高炭素鋼(SUJ2材)やステンレス材(SUS材)など難加工材に対応する高精度な精密せん断加工技術を確立…
非接触工具位置測定器「ダイナゼロビジョン」 切削加工をトータルでサポートする大昭和精機。注目は、高速回転中の工具長や工具径、振れを測定するのが「ダイナゼロビジョン」だ。「ダイナゼロチャック」と組み合わせて使用すると、動的…