金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

04

新聞購読のお申込み

MOLDINO ギガキャスト、燃料電池の金型向け切削工具を販売開始

大型化、難削化、微細化に対応

切削工具メーカーのMOLDINO(東京都墨田区、03・6890・5101)は2月17日、ギガキャストや燃料電池の金型加工に適した新製品を販売すると発表した。今年1~2月にかけて3製品を販売開始。今春にも1製品の発売を予定している。自動車の電動化、軽量化で変化する金型加工ニーズに対応する。

「金型加工は今後、大型化、難削化、複雑化、微細化が進むと考える。こうしたニーズに対応する製品を市場に投入していく」。同日、同社成田工場(千葉県成田市)で開いた記者発表会に登壇した金子善昭社長が明らかにした。中でもギガキャストと燃料電池を重点分野に挙げ、両分野に関連する金型の加工提案に注力する方針を示した。

TR2Fとフリーネック

ギガキャスト関連では1月に発売したアルファ高送りラジアスミル「TR2F」と、2月に発売したアルファモジュラーミル専用超硬シャンクの「フリーネックタイプ」を発表した他、今春発売予定のエンドミル「EPVF‐ATH」も披露。ギガキャスト用金型の荒加工から仕上げ加工まで包括的に提案できる製品ラインアップを揃えた。

「TR2F」は深部への加工でもびびりにくく、加工難度の高い高機能材の加工でも工具寿命の向上、安定加工を実現する。超硬シャンク「フリーネックタイプ」は2種類を揃える。「ストレートタイプ」は工具径よりシャンク径が小さく、立壁との干渉が少ないのが特長。「テーパータイプ」は独自形状により、これまで難しかった深い領域まで加工できる。

EPVF‐ATH

また、「EPVF‐ATH」は縦方向に加工する「突き加工」に対応した仕上げ加工用工具。荒加工時の加工段差を除去し、手磨きでは難しい細部や深部も良好な加工面に仕上げることができる。工具径はφ2・5、3、4を揃える。

金子善昭社長

燃料電池関連では、2月に発売した高硬度鋼加工用ボールエンドミル「IX‐EPDB‐TH」を発表。新開発した超々微粒超硬素材を採用し、従来の超硬素材を上回る耐摩耗性と耐欠損性を両立する。60HRC級の高硬度鋼加工でも工具寿命を向上させ、cBN(立方晶窒化ホウ素)工具からの置き換えなどを提案していく考え。

燃料電池の主要部品である金属セパレータは水素や酸素を流すための微細な流路溝が形成され、その金型には微細精密加工が求められる。同社は今後、微細な溝加工や形状加工が可能な工具のラインアップを揃えていく。

金型新聞 2025年3月10日

関連記事

EVシフトでダイカストの活用領域広がる【特集:自動車の電動化とダイカスト】

自動車のEVシフトが加速している。ある調査会社によると、2022年のバッテリー式EV(BEV)の世界販売台数は約780万台で、自動車販売全体の10%に達したという。自動車メーカー各社もEV関連の開発に注力する中、影響を受…

電動車で変わるプレス機械のニーズ 高精度、大型化が加速する[プレス加工技術最前線]

高張力鋼板(ハイテン材)の増加や、自動車の電動化で必要となるプレス部品の精密化などにより、プレス金型は高度化している。金型はプレス機の精度や剛性に倣ってしまうため、これまで以上に金型とプレス機の両方の知見が重要になってい…

【検証】変わる金型基金 新たな船出3<br>年金有期化で安定運用

【検証】変わる金型基金 新たな船出3
年金有期化で安定運用

 前号では、日本金型工業厚生年金基金(上田勝弘理事長、以下金型基金)の現行制度の「定額加算」と「高い予定利率」の2つの課題とその解決策を紹介した。本号では、3つ目で最大の課題でもある「終身年金」の課題と、新制度ではどのよ…

トヨタの型づくりはどう変化していくのか?モビツー・大澤部長×モノエン・堀田部長インタビュー【変わるトヨタの型づくり】

PART4:モノエン・モビツーのトップに聞く金型メーカーに期待すること 技能絶やさぬ取り組み / 型にとらわれぬ柔軟な視点 人の動き、 カンコツを定量化 次世代車の中でも、やはり電動化へのインパクトは大きい。金型への影響…

【特集】金属3Dプリンタ<br>金型づくりはどう変わるのか

【特集】金属3Dプリンタ
金型づくりはどう変わるのか

▶︎▶︎採用目指す動き広がる ▶︎▶︎金沢大学古本達明教授に聞く 金属3Dプリンタの未来「将来不可欠なツールに」 ▶︎▶︎事例①日産自動車 ダイカスト部品で活用探る ▶︎▶︎事例②J・3D ハイブリッド構造でコスト抑制 …

トピックス

関連サイト