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永井製作所 本社近くに新拠点設立
事業創出、人材交流の場に
「クリエイティブな発想で仕事ができる空間づくりを目指した」—。
プレス金型を設計、製造している永井製作所(群馬県邑楽町、0276・88・3311)は本社工場からほど近い多々良沼(同館林市)のほとりに新たなオフィスを設立した。設計支援、セミナー開催、シェアオフィスなどさまざまな用途で活用していく考え。

同拠点は別会社として立ち上げた。社名は「エヌラバ」。同社の頭文字である“N(エヌ)”と、かつてこの土地で“たたら製鉄”が行われていたことや、さまざまな人たちが交流する“場”といった言葉を組み合わせて名付けたという。
同社は1961年の創業以来、金型の設計製作に一貫して取り組んできた。一方で、足元では人材不足や国内市場の縮小などの課題が深刻化しており、次代を見据えた取り組みが不可欠となっている。
永井慎也社長は「幅広い人たちが集い、交流できる場をつくることができれば、新しい事業のヒントや、新しい人材との出会いが生まれるはず。『エヌラバ』をきっかけにそうした輪を広げていきたい」と話す。
現状は主にセミナーやミーティング、意見交換会を開催する他、シェアオフィスとしても開放する。将来的には設計支援やものづくり支援などの新規事業を構想する。「既存の枠組みや固定観念にとらわれず自由な発想で新しい事業に挑みたい」(永井社長)。金型事業に次ぐ新たな成長の柱を模索する。
金型新聞 2025年3月10日
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