金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

01

新聞購読のお申込み

牧野フライス製作所 人の作業やミス減らす、各種データを一元管理【特集:金型づくりを自動化する】

金型加工支援システム

「人が介在する作業をどう効率化するか」—。牧野フライス製作所は工具やワーク、加工情報などのデータを自動でつなぎ、一元管理することで、人による作業を減らす提案を強化している。

加工間で発生するデータの準備時間も不要に

加工の自動化は進化する一方、人の作業の効率化は遅れていることが多い。例えば、加工や工具情報データが分散保管されていることでデータを「探す」作業が発生する。金型の高度化に伴い、加工プロセスが複雑化し、さまざまな「入力」作業も増え、人的ミスも発生しやすくなっている。

金型加工支援システム「マイクロセルエキスパート」は、こうした課題を解決するために、工場内に分散する各種データを一元管理できる。パソコンと同社の工作機械や、ツールプリセッタなどをLANケーブルでつなぎ、必要なデータ同士を紐づけることで、人的ミスの削減や人の作業を効率化できる。

例えば、ツールプリセッタで計測した工具情報と加工プログラムの情報を自動で紐づける。これにより、工具の選択ミスや加工プログラムとのマッチングミスを無くすことができる。「立形マシ二ングセンタの主軸トラブルの7割はこうしたミス。このトラブルを減らせる」(FAシステム開発部の柏原弘和ゼネラルマネージャ)。

加工間で発生するデータ準備時間の短縮も可能だ。A、Bと異なる加工を連続で行う場合。加工間にプログラムなどの情報をセットする作業が発生する。しかし、同ソフトを使えば、プログラムや工具情報がそろっていれば、データの準備時間が不要になる。

こうした機能により、ミスやデータ準備時間を削減することで、「あるユーザーでは非稼働時間を30%以上削減させたこともある」という。

 同ソフトの開発は20年以上前。これまでも作業者に操作性の向上や、さまざまな機能のアップデートを進めてきた。しかし、モバイル対応や人手不足に対応できる機能なども含めた新たなバージョンも開発中だという。「機械加工の自動化や性能アップはこれからも当然進める。しかし、こうした加工全体で自動化や効率化を進めるツールの開発も強化していきたい」(柏原ゼネラルマネージャ)。

金型しんぶん 2025年6月10日号 

関連記事

テラスレーザー 金型補修用ワイヤのウェブショップ開設

 金型補修用レーザー溶接機などを手掛けるテラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)はこのほど、金型補修用レーザー溶接で使うマイクロワイヤのオンラインショップを開設した。同社オリジナル商品など約1000アイテ…

高精度・長寿命
超硬エンドミルに新被膜
TOWA

受託加工も  高硬度材を削りたい、ドライ環境下でもっと長寿命な超硬工具がほしいというユーザーに朗報。半導体樹脂封止金型や製造装置を手掛けるTOWA(京都市南区、075・692・0250)は独自のコーティング技術である「H…

サイズラインアップ拡張<br>ダイジェット工業

サイズラインアップ拡張
ダイジェット工業

TAタイラーモジュラー  ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッド」の工具径のサイズラインアップを拡張した。  従来の5サイズに14サ…

試作回数を半分に削減 大阪銘板【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

自社商品の生産性アップ 大阪銘板は自動車などのプラスチック内外装製品などを中心に金型から成形、二次加工までを手掛ける。グループ全体で4つの生産拠点を持ち、型締め力100~2000tクラスのプラスチック製品を生産している。…

【インターモールド名古屋】金型加工の最新技術

7月6~9日 ポートメッセなごや 294社が競演 金型加工技術に関する専門展「インターモールド名古屋」(主催:日本金型工業会、運営:インターモールド振興会)が7月6日~9日まで、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催さ…

トピックス

関連サイト