金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

02

新聞購読のお申込み

牧野フライス製作所 人の作業やミス減らす、各種データを一元管理【特集:金型づくりを自動化する】

金型加工支援システム

「人が介在する作業をどう効率化するか」—。牧野フライス製作所は工具やワーク、加工情報などのデータを自動でつなぎ、一元管理することで、人による作業を減らす提案を強化している。

加工間で発生するデータの準備時間も不要に

加工の自動化は進化する一方、人の作業の効率化は遅れていることが多い。例えば、加工や工具情報データが分散保管されていることでデータを「探す」作業が発生する。金型の高度化に伴い、加工プロセスが複雑化し、さまざまな「入力」作業も増え、人的ミスも発生しやすくなっている。

金型加工支援システム「マイクロセルエキスパート」は、こうした課題を解決するために、工場内に分散する各種データを一元管理できる。パソコンと同社の工作機械や、ツールプリセッタなどをLANケーブルでつなぎ、必要なデータ同士を紐づけることで、人的ミスの削減や人の作業を効率化できる。

例えば、ツールプリセッタで計測した工具情報と加工プログラムの情報を自動で紐づける。これにより、工具の選択ミスや加工プログラムとのマッチングミスを無くすことができる。「立形マシ二ングセンタの主軸トラブルの7割はこうしたミス。このトラブルを減らせる」(FAシステム開発部の柏原弘和ゼネラルマネージャ)。

加工間で発生するデータ準備時間の短縮も可能だ。A、Bと異なる加工を連続で行う場合。加工間にプログラムなどの情報をセットする作業が発生する。しかし、同ソフトを使えば、プログラムや工具情報がそろっていれば、データの準備時間が不要になる。

こうした機能により、ミスやデータ準備時間を削減することで、「あるユーザーでは非稼働時間を30%以上削減させたこともある」という。

 同ソフトの開発は20年以上前。これまでも作業者に操作性の向上や、さまざまな機能のアップデートを進めてきた。しかし、モバイル対応や人手不足に対応できる機能なども含めた新たなバージョンも開発中だという。「機械加工の自動化や性能アップはこれからも当然進める。しかし、こうした加工全体で自動化や効率化を進めるツールの開発も強化していきたい」(柏原ゼネラルマネージャ)。

金型しんぶん 2025年6月10日号 

関連記事

三豊機工 分割式ダイスケースで特許取得

長尺に対応+コスト低減 冷間圧造工具メーカーの三豊機工(愛知県春日井市、0568-81-4111)は、分割式ダイスケースで特許を取得した。登録日は3月4日で、特許番号は、特許第7034506号。 一昨年9月に実用新案登録…

IoT、AI 活用広がる    JIMTOF総集編

IoT、AI 活用広がる JIMTOF総集編

11月1日から6日間、東京ビッグサイト開かれた「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」。最新の加工技術に加え、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の活用など、ものづくりの未来を提示した。こうした最新…

【検証】変わる金型基金 新たな船出<br>解散後、新制度に移行

【検証】変わる金型基金 新たな船出
解散後、新制度に移行

 今年11月をめどにいったん解散し、新制度への移行を進める日本金型工業厚生年金基金(上田勝弘会長)。なぜ制度移行なのか。加入者にどんな影響があるのか。基金の存在意義や、制度移行を連載企画で検証する。1回目は年金制度の仕組…

高能率・安定のミーリング エンドミル
グーリングジャパン

「RF100 Speed」  グーリングジャパン(東京都中央区、ババツ ヤン社長、03-3536-2800)は、高能率エンドミル「RF100 Speedシリーズ」は、発売し好評を得ている。  主な特長は、鋼加工用の「P」…

【金型テクノラボ】倉敷機械 AI活用による金型・加工見積の自動化

金型・部品加工の見積作成における最大の課題は、相応の専門知識がないと見積作成が困難であるという点だ。そのため、熟練者の経験への依存度が高く、さらに加工業者間での金額差異の問題も発生している。これらの課題に対して、半自動化…

トピックス

関連サイト