イベント通じ、町工場の楽しさ伝える 本業の司会業やナレーションのかたわら、町工場に子どもたちを集め、ものづくりの楽しさを伝えるワークショップ「町工場たいけん えんにち!」を企画する。町工場親善大使を名乗る、中小製造業の応…
齋藤俊明さん 金型若手経営者が集う「天青会」会長【ひと】

今年5月、日本金型工業会東部支部の若手経営者が集う『天青会』の第52代会長に就いた。会員が減少傾向にある中、「もう一度“にぎわい”を取り戻したい」。卒業したOBにもイベントへの参加を呼びかけ、交流の輪を広げる考えだ。
埼玉県白岡市でゴム用金型を製造する斉藤金型の社長。2016年に創業者の父親から経営を引き継いだ。日本金型工業会に入会したのはその1年ほど前。同業との交流を増やしたかった。入会後すぐに『天青会』にも入った。
「つまらなければ、1年で退会しようと決めていた」。ただ、いざ参加してみると、個人では見学できない企業の工場に行けたり、めったに会うことができないような人たちと知り合うことができたり、「貴重な経験ができて、面白かった」。
同年代、同業の経営者と交流できるのも魅力の一つだった。それまでは地元の商工会に参加し、役員も務めたが、「事業につながるわけではなかった」。『天青会』では景況感から業界動向、外注先の情報まで、同業ならではの情報交換ができ、「参加するたびに何かしらの学びがあった」。
『天青会』の会員数は近年、減少傾向にある。昨年度は新規入会が2人に対し、5人が卒業・退会した。業界全体の事業所数が減少する中、まずはOBへの参画を呼び掛け、多くの人を集める。「人が集えば、活気も生まれる。皆に参加してもらえるような会にしたい」。
金型しんぶん2025年7月10日号
関連記事
自動車のウェザーストリップなどゴム金型を手掛けるエムエス製作所(愛知県清須市)は人材育成に力を入れ、『現代の名工』や『あいちの名工』、国家検定資格の1級技能士を多数輩出している。2023年にNC旋盤工で『現代の名工』を受…
新しい市場ニーズに対応 ダイカストマシンメーカーのヒシヌママシナリー(埼玉県嵐山町、0493・62・3311)は昨年11月、菱沼慎介常務が社長に就任した。同社はマシンだけでなく、自動化装置や金型温調機などの周辺装置も含め…
コロナを好機にするには 営業など中間層の変革をICTの活用が絶対条件 コロナで金型業界は難しい状況にありますが、大変だと騒いだり、パラダイムシフトを心配したりしても何も生まれません。むしろ、やり方次第では、ピンチをチャ…
特殊な型内積層技術を開発 電動車を始め次世代車で採用が増えるモータ。脱炭素の観点からも、その効率化は欠かせない。その一つとして注目を集めるのが、磁気特性の高いアモルファス箔を採用したモータコア。金型からプレスまで一貫して…