金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

SEPTEMBER

17

新聞購読のお申込み

型青会×岐阜金型工業組合 初の交流会を開催

実施地域超えて課題解決に取り組む

日本金型工業会西部支部の若手会である型青会(松井大介会長・阪村エンジニアリング社長)と岐阜県金型工業組合(猪熊篤俊理事長・J‐MAX専務)はこのほど、両組合初となる地域を超えた交流会を実施。金型業界の課題解決を図るため、両メンバーを交えたグループワークで討論する機会を設けた。型青会の松井支部長は「こうした機会は初めての試みとなる。異なる地域だからこそ、何か情報あるいは関係構築を図りたい」と語る。

グループワークの課題は①儲けるためにどうしたら良いか②人材を集めるにはどうしたら良いか③自社の魅力を発信(伝える)にはどうしたら良いかの3つのテーマを各グループで話し合う。昨今、金型業界は自動車産業の低迷や値上げなどの課題に加え、若者の製造業離れで現場の高齢化や人手不足、さらには自社を広く知ってもらう情報発信(魅力発信)が大きな課題となっている。

グループワークではユニークなアイデアも数多く発表された。例えば、金型製作の工数や原価などの社内オープン化、営業活動の強化(展示会出展や営業代行の活用)、自動車以外の市場開拓、価格交渉の手法、金型にこだわらず自社製品の開発(グッズ販売)など様々で、人材を集める方法として、オシャレな作業着への変更、外国人採用ほか、岐阜県では高校生向けの『金型コンテスト』を実施し人材採用に結び付けている。

魅力発信としてインスタグラムなどSNS活用、ラジオ発信といったあらゆる媒体を駆使しているケースも多数あり、新しい発見もあったようだ。グループワーク後は懇親会も実施。岐阜県金型工業組合の猪熊理事長は「当初は不安もあったが、有意義な交流会になったと思う。すでに個々で工場見学の話も出ているようで、こうした交流会を定期的にできれば、金型業界の発展につながっていく」と語った。

金型しんぶん2025年8月10日号

関連記事

日本金型工業会 第9回定時総会をオンラインで開催

2021年度事業 オンラインを有効活用、業界ワンボイスで発信 日本金型工業会(小出悟会長、小出製作所社長)は6月4日、第9回定時総会を開いた。今年度の事業計画を承認し、オンラインと対面を併用した事業を展開していくことなど…

【年頭所感】日本ダイカスト協会会長・浦上 彰

かけがえのないビジネスパートナー  ダイカスト業界では20年1月~10月のダイカスト生産量は、67万5000トンで前年同期間比21%減となりました。  自動車業界は環境側面だけでなく、「CASE」「MaaS(モビリティ・…

金型工業会 ISTMA最新資料配布

世界の金型動向を分析 日本金型工業会(小出悟会長)はこのほど、国際金型協会(ISTMA)が発刊する「ISTMA統計ブック」の最新版(2020年度版)の配布を開始した。 同統計ブックはISTMAに加盟する国や地域の金型の生…

岐阜県金型工業組合が通常総会 金型コンテストを計画

セミナーやCN対策も 岐阜県金型工業組合(加藤丈詞理事長・カトーメテック社長)は大垣フォーラムホテル(岐阜県大垣市)で第53回通常総会を開き、組合の活性化、組合員の増強、人材育成・促進を目指し、セミナー開催やカーボンニュ…

業界関連団体トップが年頭所感

PART1:日本金型工業会 会長 小出 悟氏「変化を先取りした活動」PART2:経済産業省 製造産業局素形材産業室 室長 沼舘 建氏「適正な取引環境整備」PART3:日本金型工業会東部支部 支部長 鈴木 教義氏「新しい考…

トピックス

関連サイト