金型の大型化ニーズが進んでいる。電気自動車の開発や環境規制により車の軽量化を図るため、大型部品のアルミ化や樹脂化、超高張力鋼板の採用が増加しているからだ。工作機械メーカーの中でも、金型の動向から大型加工機に注力し始めて…
グループシナジー生かす ALPHA LASER JAPAN 木元武一社長 【この人に聞く】
ギガキャスト向け提案強化
独ALPHA LASER社のレーザー溶接機を正規輸入販売するALPHA LASER JAPAN(佐賀県鳥栖市、0942・50・9662)は今年6月、金型製作や溶接補修などを手掛けるGALAXYホールディングス(東京都中央区)の傘下に入った。営業・サポート体制を強化し、これまで以上に迅速なサービスの提供を可能とする。新社長に就任した木元武一氏に注力する取り組みや今後の展開などを聞いた。

1969年生まれ、東京都出身。金型の仕上げ工具、機器などを扱う輸入商社や砥石メーカーの営業責任者を経て、2022年ALPHA LASER JAPANに入社。取締役セールスマネジャーを務め、25年6月に社長に就任。現在に至る。
貴社について。
当社が取り扱う独ALPHA LASER社のレーザー溶接機は高い性能と安全性が特長だ。特に安全性ではレーザーシステムメーカーとしては世界で初めてパフォーマンスレベルdのTUV(テュフ)認証を取得し、高い評価を受けている。これまでに世界68カ国で導入されている。
強みは。
GALAXYホールディングスの傘下に入ったことで、営業・サービス体制が強化された。これまでは九州と東京の2拠点だったが、グループ各社のネットワークを活用することで、より広いエリアへのサービス提供が可能になった。また、グループ会社で金型の溶接補修を手掛ける愛知溶業(愛知県一宮市)との連携により、当社だけではこれまで難しかった技術支援なども行うことができるようになった。
注力する分野、領域は。
溶接範囲の広い大型分野だ。従来こうした分野はTIG溶接が使われ、出力の低いレーザー溶接は不向きとされていた。独ALPHA LASER社は他社にはない最大2400Wまでの高出力レーザー溶接機や、最大2・76mのアームを搭載した製品を揃えており、大型品への溶接提案が可能だ。特に金型分野では、需要拡大が期待されるメガ/ギガキャスト向けの溶接補修に注力したい。また、蒸気タービンなど重工業分野への提案も強化していく。
注力する製品は。
人手不足が深刻化する中、自動化ニーズは今後さらに高まると考える。今後特に注力していきたい製品が、ロボットアームにファイバーレーザーを搭載した溶接システム「AL‐ROCK」だ。ニーズに応じた自動化システムの構築が可能で、人手不足対策や安全な現場づくりに貢献できる。先行して海外での導入が進んでおり、日本市場でも展開していきたい。
今後の展開は。
経営理念である「ヴィジョンからイノベーションへ」のもと、金型を始めとしたさまざま製造現場に革新的な製品を提供していくことに変わりはない。ただ、今後はグループ各社とのシナジーを生かし、製品だけでなく、業界そのものの進化をリードしていきたい。2030年までにグループ全体で売上高30億円を目指す。
金型しんぶん2025年10月10日号
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