ギガキャストで需要広がる 大型ダイカストマシンで自動車の構造部品を一体鋳造する「ギガキャスト」が注目を集めている。国内のダイカストマシンメーカーは型締力9000tのマシンを開発。海外では1万3000tで試作が行われるなど…
【特集:JIMTOF2026】東・西・南ホールの見どころ
東ホールここに注目‼ 工作機械、測定、ソフトウェア
AIで進化する加工技術
東1~3、8ホールはマシニングセンタ(MC)や複合加工機の展示が多く、東7ホールは研削盤や測定の最新技術が展示される。
今回はAIをキーワードに挙げる工作機械メーカーは多く、その適用領域が広がっている。機械の温度制御をAIが行い、高精度な連続加工を可能にする技術や、AIエージェントの実装による作業効率の改善、フィジカルAIの最新実装例などが発表されそうだ。さまざまな加工条件をAIがアドバイスすることで、技能伝承をサポートする製品も登場する。

多彩な自動化技術も東ホールの見どころの一つだ。大容量のマガジンを持つMC、多面のパレットプールを持つ機械が多数展示される。ロボットの活用によるワーク搬送技術や、複合加工機にロボットをビルトインした機械などが展示される。
工作機械と測定機メーカーによる加工から測定後の補正までを自動化できる技術や、AMR(自律搬送型ロボット)メーカーと機械メーカーが協力した搬送の自動化など、加工トータルで自動化も見どころだ。

もちろん、工作機械の最新製品が一堂に集まる。大型化する金型向けに適した大型加工機の新製品が発表される。また、データセンダー向けなどで需要が拡大する精密コネクタに対応する放電加工機も展示される予定だ。
東7ホールには最新の測定技術が多数集まる。機上計測や機械現場で測定したい要求が増えていることから、堅牢性の高い三次元測定機や、現場で使える測定ツール、機上計測の最新技術が多く出展される。
測定でも自動化・効率化はテーマ。表面粗さや輪郭、比較測定と絶対測定など、複数の要素を1台で計測できる測定機や、ロボットやスキャナー、測定機を組み合わせた自動化システムなども登場する。また、X線CT装置による非破壊検査の新製品を始め、これまで測ることが難しいワークや形状、精度に対応できる多様な技術や製品が発表される。
西ホールここに注目‼ 切削、工作機器、砥石、環境機器
超精密・高硬度加工
西1ホールは切削工具の展示がメイン。金型加工でも増加する高硬度鋼など難削材への対応力を高めた新材種の出展が目立つ。新開発の超硬素材により、耐摩耗性と耐欠損性を両立させ、工具の長寿命化に貢献する製品も出展する。また、靭性を大幅に向上させた新合金材種の提案も見られる。
超硬の使用量削減に貢献する工具やリサイクルをテーマに掲げる出展が目立つ。工具選定・調達・在庫管理を支援する工具管理DXツールの出展もあり、現場運用の効率化を見据えた展示が広がる。

微細・精密加工向けでは、小径のCBN・PCDエンドミルシリーズや、豊富な加工サンプルとともに紹介される超精密加工用の工具が並ぶ。実機を用いたロボットによる切削実演を行うブースや、高速・高品質・複合加工をテーマにした加工技術の提案も見られる。
西2ホールは、ボールねじや直動案内、ベアリングなどの機構部品の出展が多い。生産現場の自動化・省人化に貢献する製品が目立ち、搬送システムやヒト型ロボット、設備の稼働状況を可視化するプラットフォームなど、幅広い自動化ソリューションが並ぶ。

大型・複合加工に対応するツーリングシステム、NCロータリテーブル、リーマ、工具管理システムなど、精密加工・測定を支える周辺機器の出展も充実。ミストコレクターなど作業環境改善につながる製品も見られる。
西3・4ホールでは、ダイヤモンドやCBNを使用した研削砥石・工具の展示が多い。歯車など機械部品向けの研削加工技術や、加工工程全体のソリューション提案や加工現場の技術相談に応じるブースもある。
協働ロボットやヒューマノイドロボット向けの超小型精密ギヤなど、成長分野に向けた出展が目立つ。圧縮空気の低圧化による省エネルギー化技術や、設備状態を可視化するセンシング技術を応用した空圧機器など、生産性向上と環境負荷低減を両立する製品も並ぶ。環境配慮型のろ過処理装置の出展も見られる。
南ホールここに注目!! 工作機械、制御装置、ソフト
AI活用のCAMやNC装置
東ホールの改装に伴い、南1、2ホールでも工作機械が出展される。特にNC装置や放電加工機、ロボット、自動旋盤などが展示されるほか、ツーリングや治具など工作機器の展示も多い。
工作機械を制御するCNCでのAI活用の新技術が紹介される予定だ。また、生成AIによるロボット駆動や、フィジカルAIの代表ともいえる最新型のロボット、さまざまなデータを集めて、加工の効率化や自動化などのアプリケーションを提供するためのプラットフォームが展示される。

放電加工機の最新機種のほか、機械1台ごとに加工工程のスケジューリングを最適化するシステムなどが登場する。自動旋盤では、複合加工機やマシニングセンタ(MC)への展開が可能な機種や、工程集約や省スペース対応の新製品が出展される予定だ。このほかにも、海外製を中心に加工効率を高めるためのツーリングの新製品などが発表される。
南3、4ホールでは、CAD/CAM/CAEを始めとする最新のソフトが展示される。ソフトでも、AIや自動化をテーマとする展示が目立つ。簡単な加工プログラムを自動生成できる機能を持つCAMや、AIエージェント活用した最新技術などが展示される予定だ。また、出展者によるワークショップやセミナー、学生応援プログラムは南4ホールにあるINSIGHTSステージで開かれる。

さらに、改装に伴う会場規模の縮小から、前回ほどではないが、南4ホールには「AM(アディティブ・マニュファクチャリング)ゾーン」が設置される。金属や樹脂など多様な素材をAMで造形したワークや、宇宙や航空分野で採用されている大型の造形技術などが展示される予定だ。生産管理や販売管理の新製品が多数出展されるほか、海外メーカーなどの展示も多い。メディアブースがあるのも南4ホールなので、情報収集に活用したい。
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