新サービスなど事業創出も プラスチックやゴムの金型メーカー3社と事業革新パートナーズは3月2日、相互の海外拠点を柔軟に活用し、保守・メンテナンスで協力し合う業務提携を結んだ。互いの海外拠点を活用することで、グローバル化…
金型の祭典開幕 インターモールド2014 インテックス大阪
5軸機や難削工具など毎回、金型加工の新技術が発表されるインターモールド。4月16日、インテックス大阪で開幕する第25回展ではどんな技術が登場するのだろうか。工作機械や切削工具などの出品製品や併催イベントの見どころに迫る。
ここ数年、金型加工技術で最も進化したのは工作機械ではないだろうか。中でもマシニングセンタ(MC)は加工の高速化、熱変位の対応、5軸加工と急速に進化してきた。第25回展ではMCの技術革新に注目したい。
特に5軸は剛性や操作性を高めた新機種・改良機種が登場する。3軸も加工精度をより高め、加工ワークの領域を広げた機械が展示される。
これまで5軸は加工精度の面で敬遠される傾向があったが、今は金型の現場で見受ける機会も多くなった。一方3軸は今も金型加工で最も広く使われている主力の機械だ。
MC各社のブースでは実演加工や加工見本を展示する。各社を巡って機械の性能や使い易さを確かめたい。
ワイヤ放電や型彫放電、研削盤も新たな機種が登場している。
ワイヤや型彫は高性能電源により加工速度を高めたり、加工面の高品位化、段差加工の高精度化を実現した機械が出品される。研削盤はテーブルの反転駆動部にリニアモータを採用し高速加工を実現した平面研削盤や、6軸制御での鏡面加工技術が紹介される。
ワイヤや型彫、研削盤は金型の各種部品の加工で重要な役割を担う。各社の機種の特長をじっくりと見ておきたい。

一方、切削工具は、超硬や焼き入れ材など高硬度材を加工できる工具が登場。新たな刃の形状やコーティングを採用し直彫り加工をできるようにしており、工具各社はエンドミルやドリル、リーマを出品する。
超硬や焼き入れ材は放電や研削で加工するのが一般的だったが、切削加工できれば加工時間の短縮やコスト削減につながる。用途に合う工具を見つけて高硬度材の加工に挑戦してはどうだろう。
測定機は、金型の3次元曲面を高精度で測れるレーザーの非接触測定機や、画像処理と接触式を複合した測定機やハンディタイプの3次元測定機が出品される。また工作機械に搭載し金型や工具の寸法や形状を測定できる機上測定機も紹介される。金型ユーザーの金型の品質要求が高くなるなか、より高精度に測れる機種や測定時間を短縮できる機種を見つけたい。
今回のインターモールドは3D造形や自動車・航空機部品、金型・プレス技術など今注目のものづくりの技術も紹介される。3D造形では、造形機や設計ソフト、解析ソフトなどが出品されるほか、造形品の加工会社も出展する。自動車部品や航空機部品は加工機や材料に加え、加工企業が自社の技術を紹介。会期中はそれぞれ講演会やセミナーも開かれる。
今回のインターモールドは金型加工技術だけでなく、異なる分野や市場のものづくりの技術も体験できる場となりそうだ。
金型新聞 平成26年(2014年)4月16日号
関連記事
若手経営者が金型業界の今後を占う 日本金型工業会は1月9日にオンラインウェビナー「新春金型座談会」を開催した。横田悦二郎氏(日本金型工業会学術顧問)による講演後、大場総一郎氏(狭山金型製作所)、武原謙二氏(ナガラ)、中村…
工作機械主軸(スピンドル)のアンバランスは、機械全体に大きな振動をもたらし、加工精度の悪化や機械寿命の低下などさまざまなトラブルにつながる。そのため、加工現場の多くはバランサを用いて、アンバランス量を計測し、補正を行って…
DXの本質は利益を生み出すことにある。以降では、DXによって「売上げを上げて利益を生み出す」方法と「コストを下げて利益を生み出す」企業のそれぞれの取り組みを取材した。 CAEの活用、データ作成の効率化 自動車用プレス金型…
年頭所感の詳細は、各リンクをクリック 日本金型工業会 会長 小出 悟「金型業界の安定勝ち取る」 経済産業省 製造産業局素形材産業室 室長 谷 浩「取引適正化と人材確保」 日本金型工業会西部支部 支部長 山中 雅仁「顧客…




