新たな被膜や刃形 高硬度材を加工できる金型向けの切削工具の種類が豊富になっている。切削工具メーカーが昨年から、新たな被膜や刃形の高硬度材用の工具を相次いで発売。焼き入れ鋼をはじめ、超硬合金を直彫りできる工具も登場している…
金型産業の羅針盤 「2018金型統計要覧」発刊
金型産業と関連産業の統計データ、解説を1冊の本にまとめた「2018金型統計要覧」(A5版、280頁)がこのほど、経済産業統計協会から発刊された(写真)。

第3版となる本書は、ますます充実した内容となり、金型産業の羅針盤になる。
構成は、日本の金型産業の規模、事業所数、生産額など基礎データはもちろんのこと、金型の材料(工具鋼)・工作機械・切削工具から成形加工(プレス機械、射出成形機)、熱処理加工までの生産統計まで幅広く仔細に分析されている。
さらに、金型の需要先である自動車、家電、二輪車、軸受など日本の主要産業の生産統計・解説や近年、拡大方向にある金型貿易にも言及している。
統計データは更新するとともに、EV車に必要不可欠なリチウムイオン蓄電池や、国際情勢の変化等によるTPP11、ASEAN経済共同体(AEC)の統計を加え、「可能な限り金型産業や同産業を取り巻く最近の経済情勢が把握できるよう工夫した」(藤本敏樹氏)とする苦労の足跡が記されている。
言うならば、この1冊を手元に置けば、日本の基幹産業のひとつ、金型産業の全容が一目で判り、ひいては日本のものづくり産業の現在と未来が分析できる。お問い合わせ先は、経済産業統計協会(東京都中央区銀座2-8-9、電話03・3561・2974)。
金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号
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