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アッサブジャパン AMの受託造形を強化し、600mmサイズに対応
アッサブジャパン(東京都千代田区、03・5226・3771)は金属3Dプリンタの受託造形事業を強化する。中国にあるグループ企業に最大600㎜角までの造形が可能な金属3Dプリンタを導入し、大型の造形ワークを受託する。ギガキャスト向けの入れ子部品などの受注拡大を狙う。

同社は一昨年、台湾にあるグループ企業が持つPBF(粉末床溶融結合)法式の金属3Dプリンタを活用し、日本国内で受託事業に参入。粉末材料の高い知見を活かし、国内で需要を開拓してきた。欧州で使われることが多いSKD61相当材の粉末「AM DIVER」と、その造形レシピをセットで提案する。
今年に入り、その受託事業の拡大を進めている。中国にあるグループ企業に450~600㎜まで造形可能なPBF方式の金属3Dプリンタを導入し、大型ワークを受託できる体制を整えた。「まだ実績はないが、AM DIVERでそのサイズの造形に成功している」(北田博治社長)。
ギガキャストや大型のダイカスト金型では、冷却効果を高めたり、多数個取りし造形コストの低減につなげたり、大型化ニーズは高まっている。あるダイカスト部品メーカーの技術者は「一つの型内で、冷却と加熱を行うギガキャストには、3Dプリンタの入れ子は欠かせない」と指摘する。
同社は需要拡大を見込み、ダイカスターや自動車メーカーに提案を始めている。北田社長は「ギガキャストで先行する中国や米国を含む世界の事例を日本の自動車メーカーやダイカスターと共有して、素材、3D造形品から鋳造工程までグローバルなトータルサービスを提案していきたい」。
金型しんぶん2025年5月10日号
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