金型メーカーの生産性向上が急務だ。少子高齢化による人手不足の深刻化に加え、金型メーカー事業所数の減少により1社当たりの生産負担が増加し、より多くの金型を生産できるかが金型メーカーの持続的成長の重要な要素の一つとなっている…
INTERMOLD(インターモールド)2014「進化する加工技術」
第25回金型加工技術展「インターモールド2014」が4月16日から4日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催される。今回は5軸機や難削工具など金型向けの機械や工具のほか、航空機部品やプレス部品、3D造形の加工技術も紹介される。金型加工にとどまらず、異分野のものづくりの最新技術も体感できる場となりそうだ。
新技術を展示、セミナーも
インターモールドは大阪と東京で1年おきに開かれる国内最大規模の金型加工技術の総合展示会。日本金型工業会などの主催で、今年は工作機械や切削工具、工作機器、ソフトウェアなど350社・団体が出展する。
大きな見どころは機械や工具、ソフト、計測機器など金型の加工や製作に関連する製品や技術だ。
工作機械では、新たな5軸機や複合加工機、鏡面加工ができる研削盤、加工の速度や精度を高めた放電加工機などが登場。切削工具では、焼き入れ鋼や超硬合金を加工できるエンドミルや、耐久性や加工効率を高めた工具が出品する。
計測機器では精度をより向上させた3次元測定機、ソフトは5軸対応のCAD/CAMや流動解析ソフトなどが出品。これらの機械や工具には、新機種・改良機種も登場する予定だ。
そして、もう一つの見どころは「3Dプリンティング」、「自動車部品」、「航空機部品」など金型とは異分野の加工技術。
3Dプリンティングでは、造形機や3DCAD、計測器、解析ソフトが出品するほか、造形品の加工企業も出展し、試作からデザイン、解析までを紹介。自動車部品や航空機加工でも、それぞれ加工機や材料に加え、加工企業が自社の技術を紹介する。会期中には、それぞれのテーマで講演会やセミナーも開かれる。
さらに併催される金型展や金属プレス加工技術展では、金型メーカーやプレス部品メーカーが自社で手掛ける技術や製品を披露するほか、プレス機メーカーのブースでは金型とプレス加工のトータル技術を出展する。
インターモールドは金型に特化したイメージが強かった。だが今回は「来場者に金型だけでなく異分野、異市場の技術にも触れて貰えるような展示会にしたい」(インターモールド振興会)。
<開催概要>
会期:4月16日~19日
会場:インテックス大阪
会場時間:10:00~17:00※最終日19日は16:00まで
主催:日本金型工業会、テレビ大阪
出展規模:350社・団体(813.5小間)
出品製品:工作機械、鍛圧機械、切削工具、工作機器、精密測定機、光学測定機、ダイヤモンド工具、砥石、CAD/CAM/CAE、金型部品、その他金型加工に関連する装置・機器・資材・情報など
入場料:1,000円※招待券持参者および事前来場登録者は無料
公式サイト:http://intermold.jp
金型新聞 平成26年(2014年)3月10日号
関連記事
自動車のEVシフトが加速している。ある調査会社によると、2022年のバッテリー式EV(BEV)の世界販売台数は約780万台で、自動車販売全体の10%に達したという。自動車メーカー各社もEV関連の開発に注力する中、影響を受…
切削加工品の見積もり、発注を効率化 双葉電子工業(千葉県茂原市、0475-24-1111)はこのほど、電子商取引(EC)サイト「フタバオーダーサイト」で6面体プレート材料の切削加工品を見積もり、発注できるサービスの提供を…
日立金属(東京都江東区、0120-603-303)が発表した2022年3月期決算の売上高は、23%増の9427億円となった。工具鋼や産機材などの特殊鋼製品事業は20%増の2618億円。工具鋼は国内、海外向けともに需要が増…
ロボットや5軸最新の自動化を提案 幕張メッセ7月8日㈮〜9日㈯ 「産業とくらしの関東グランドフェア」が7月8日㈮・9日㈯、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕する。今年はテーマを「Smart Power,Resilience…


2013-300x272.jpg)
