金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

27

新聞購読のお申込み

日本金型工業会 持続可能な産業に向けた新事業を立ち上げ

 「金型産業戦略会議」設置

日本金型工業会(小出悟会長)は「日本の金型産業を持続可能な産業にする事業」を立ち上げた。利益を生み出し成長できる業界にするには、何が必要かなどを分析・検討し、施策を展開する。そのためにまず、「金型産業戦略会議」を設置。小出会長が市場規模の維持拡大やインフラ強化など7つの検討議題を提案した。具体的な施策は、2023年度内に詰めるが、まずは金型産業が製造業をけん引するパートナーであることを業界内外に訴えるべく、「下請け」の呼称の廃止を呼びかける

「下請け」呼称の廃止を

日本金型工業会は20年に「令和時代の金型産業ビジョン」を策定した。そこでは、単にものを作るための「工場」ではなく、顧客に付加価値を提案し、利益を生み出すための「企業」となるべきだと指摘した。

今回の新事業は同ビジョンを実現していくための続編の位置づけ。同ビジョンを受け、小出会長は「利益を生み出し続ける業界でなければ個社の発展もあり得ない」とし、「日本の金型産業を持続可能な産業にする」というスローガンを提示した。

昨秋には、新事業の旗振り役となる「金型産業戦略会議」を設置。小出会長のほか、学術顧問の横田悦二郎氏を始め、岩渕学相談役(共和工業)、山中雅仁社長(ヤマナカゴーキン)、山田徹志社長(日章)、米谷強社長(米谷製作所)、中里栄専務理事の7人が委員として参加する。

発足会議に先立ち、小出会長が7つの検討項目を提案。①市場規模1兆4000億円維持に向けたボリュームをどう考えるべきか②金型業界のインフラの協調と共存③金型業界の人材の育成と獲得④業界全体の意識・モラルの向上(同業他社による不毛な価格競争など)⑤新技術の開発⑥公世界との関係⑦これらを継続して実現するための事務局の強化の7つだ。

詳細はこれから詰めていくが、23年度はこれらに基づき、情報収集や分析・検討し、施策につなげていく。24年には中間報告や横田氏によるレポートを作成する。

金型新聞 2023年2月10日

関連記事

日本金型工業会東部支部 つながりを再構築する事業を計画

ハイブリッド形式で開催 日本金型工業会東部支部(鈴木教義支部長、鈴木社長)は5月13日、上野精養軒(東京都台東区)で第10回定時総会を開いた。今回はリアルとオンラインを融合したハイブリッド形式とした。昨年度の事業報告や決…

型技術協会 9月22日にオンライン講習会、金型加工の基礎知識

型技術協会(横浜市中区、045-224-6081)は9月22日(13時~16時55分)、金型づくりにおける切削加工やCAD/CAM、CAEの基礎知識について、オンライン講習会(Teams)を開く。 講演は、「金型加工にお…

型技術協会 「金型産業とDXの最前線」テーマにセミナー開催

オンラインで5月26日 型技術協会(横浜市中区、045-224-6081)は5月26日、オンラインで「金型産業とDXの最前線」をテーマに型技術セミナーを開く。DXに取り組んでいる金型や自動車メーカーらの技術者を招き、最新…

金型協会が解散

金型協会が解散

会員減少、コロナで活動できず 金型協会(永田淳也代表理事・寿精工社長)は3月4日、大阪市内で臨時総会を開き、同日付けで解散することを決議した。金型業界の縮小により会員数が減少し、昨年からはコロナ禍の影響で事業活動を充分に…

岐阜県金型工業組合が通常総会 金型コンテストを計画

セミナーやCN対策も 岐阜県金型工業組合(加藤丈詞理事長・カトーメテック社長)は大垣フォーラムホテル(岐阜県大垣市)で第53回通常総会を開き、組合の活性化、組合員の増強、人材育成・促進を目指し、セミナー開催やカーボンニュ…

関連サイト