金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

14

新聞購読のお申込み

匠ソリューションズ 型内部の温度可視化
異常を早期発見

匠ソリューションズ TWINDS-T

 匠ソリューションズ(仙台市、022・342・1888)は、金型内の温度変化をリアルタイムで測定できるワイヤレス温度計測システム「TWINDS‐T」を開発した。樹脂金型やダイカスト金型などの金型内部の温度を可視化し、製品の歩留まり改善や金型異常の早期発見などにつなげる。

 最大8箇所のK型熱電対を一括で0.1秒ごとにモニタリング。取得した温度データは、無線で専用のモニタリングソフト(東杜シーテックが開発)が入ったPCに送信し、リアルタイムでグラフ表示することで金型内の細かな温度変化を可視化できる。JIS規格IP67相当の高い防塵・防水性で過酷な鋳造環境でも使用できる。

 これまで不良発生時の際には、原因特定や対策立案に多くの時間がかかっていた。金型内の温度を可視化し、ショットごとの計測結果と不良品を紐づけて歩留まり改善や不具合原因の早期究明など品質向上やコスト削減に貢献する。

金型新聞 平成29年(2017年)12月10日号

関連記事

ジェイテクトファインテック 難加工材の精密せん断加工技術を確立

ジェイテクトのグループ会社であるジェイテクトファインテック(栃木県宇都宮市)は培ってきた高精度な金型加工技術を活かし、高炭素鋼(SUJ2材)やステンレス材(SUS材)など難加工材に対応する高精度な精密せん断加工技術を確立…

3Dシステムズ 大型真空成形モールドの3Dプリンティング技術【金型テクノラボ】

3Dプリンタを製造装置として利用したいという要望が急速に増えている。また、製造DX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートする重要な技術のひとつとして、再度注目を集めている。本稿では製造活用の中でも、真空成形におい…

大同特殊鋼が3Dプリンタ用の新粉末 150㎜以上の造形可能

大同特殊鋼はこのほど、3Dプリンタ用金属粉末「DAP‐AM」シリーズの第3弾として、「LTX420」の販売を開始した。同製品は、プラスチック金型に適したステンレス系粉末。連続的な造形において、割れを抑えるとともに、大型サ…

気泡を高速衝突させ、金型を表面改質【金型テクノラボ】

水中に発生させた気泡(キャビテーション)を金属に高速で衝突させるとそれが崩壊するときの衝撃力でピーニング効果が得られる。ウォータージェットピーニングと呼ぶこの技術はこれまで構造物の強度向上などに用いられてきた。しかし金型…

佐藤特殊製油 汚れを落とし錆び防ぐ

新ブランド「Metal Rabbit」 工業用の加工油やグリースのメーカー、佐藤特殊製油(大阪市城東区、06-6932-2451)は新ブランド「Metal Rabbit(メタルラビット」を立ち上げる。第1弾として金型や工…

トピックス

関連サイト