金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

24

新聞購読のお申込み

ヤマシタワークスが3工場を集約

パンチ・ピンの生産効率化
DSC05542_R
年間4万本に

自動車や医薬品関連の金型を手掛けるヤマシタワークス(兵庫県尼崎市、山下健治社長、06・4868・8477)は本社工場の隣接地に新工場を設け、尼崎市内に複数あった工場を集約する。拠点を1か所に集めることで、生産効率を高め、1割程度の増産につなげる。
新工場は鉄骨二階建てで延べ床面積は1000㎡。約2億円を投じ、高精度なマシニングセンタやプロファイル研削盤などの設備も増強した。現在約3万6000本のパンチやピンの製造を4万本に引き上げるほか、他の部品の製造などでも、1割以上は生産効率の改善を図る。
同社の工場は尼崎市内に車で10分程度の場所の3カ所に分かれていた。各工場で、自動車業界向けパンチ・ピンや薬剤用金型、超硬部品、鏡面磨き装置「エアロラップ」の製造を分散してきたが、「工場が分かれていると生産効率の改善に限界があった」(山下社長)ため、本社工場の隣接地に工場の新設を決めた。
工場新設で、本社工場と合わせて延べ床面積は2400㎡に拡張。旧2工場の技術者ら約25人が新工場に移る。また閉鎖する2工場は当面は売却しない。「将来的には新規事業も含めて、生産増強も考えたい」(山下社長)と更なる拡張も検討している。
同社の2014年3月期の売上高は過去最高の約15億円。今期も増収を見込み、工場集約による効果などもあり、16年3月期には18億円の売上高を目指す。

金型新聞 平成26年(2014年)10月20日号

関連記事

牧野フライス製作所 人の作業やミス減らす、各種データを一元管理【特集:金型づくりを自動化する】

金型加工支援システム 「人が介在する作業をどう効率化するか」—。牧野フライス製作所は工具やワーク、加工情報などのデータを自動でつなぎ、一元管理することで、人による作業を減らす提案を強化している。 加工の自動化は進化する一…

この人に聞く2016<br>牧野フライス製作所 井上 真一社長

この人に聞く2016
牧野フライス製作所 井上 真一社長

要望に合わせ創造と変革  「色々と教えると新しい経営はできないだろうから、あなたには多くは教えない」―。工作機械業界のカリスマ、牧野二郎前社長がそう伝えるほど、全幅の信頼を置く。 顧客重視をより進化  入社時に「機械もソ…

OKK、主軸チルトの5軸

OKK、主軸チルトの5軸

様々な中大物に対応  大阪機工(兵庫県伊丹市、072・782・5121)は、チタンやインコネル、鉄系など様々な材質の中大物ワークの複雑な形状の加工ができる5軸マシニングセンタ「HM‐X8000」を発売した。  「HM‐X…

【金型生産実績】前年同月比 16.6%減の302億9,100万円

プレス型は45.1%減、プラ型は5.5%減 2021年10月の金型生産は、前年同月比16.6%増の302億9,100万円となった。前月比では3.3%減。数量は前年同月比10.5%減で、前月比でも5.5%減の3万7,233…

ブラザー工業 バリ取り専用マシンを発売

ダイカスト市場へ参入 小型マシニングセンタで有名なブラザー工業は新たにダイカスト素材のバリ取りに特化した専用マシン「デバリングセンター SPEEDIO DG‐1」を発売し、11月14日から開催された「j‐dec2024(…

トピックス

関連サイト