負担解消、現場の生産性向上に プラスチック成形関係の機器販売などを手掛ける日本成型産業(千代田区内神田、03・5577・4137)は、この7月から「金型ロッカー」のサービスを開始した。長期間使用の予定がなく、廃棄できない…
日本精機とソディック ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同開発
ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)とソディックは技術提携し、ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同で開発する。金型向けの金属3Dプリンタを手掛けるソディックと、プリンタで金型の造形実績を持つ日本精機のノウハウを融合。年内をめどに、造形が難しいとされるSKD61相当粉末材で、大型サイズの入れ子が造形できる機種の開発を目指す。ダイカスト金型でのプリンタの活用領域拡大につなげる。

共同開発するのは、敷き詰めた金属粉末をレーザーで造形していくPBF方式のプリンタ。ダイカスト金型で適用が期待されているSKD61相当の粉末材で450㎜角のサイズを造形できる大型機種を開発する。
現在ダイカスト金型では、冷却効果を高めるため、SKD61相当粉末材で造形した入れ子を採用する動きが広がりつつある。ただ「需要の拡大が期待できる450㎜角の大型サイズは割れやすく、造形が簡単ではない」(日本精機の松原雅人常務取締役)ことから、共同でこの課題に取り組む。
JIMTOFでソディックが発表した金属3Dプリンタ「LPM450」をベースに開発する。造形中のガス濃度やレーザーなど様々なパラメータをリアルタイムで監視できる機能を実装し、常に最適な状態で造形できるノウハウなどを日本精機が提供する。また、プリンタだけでなく、造形後の最適な焼入れや焼き戻し条件なども共有する。
日本精機は一昨年にGEアディティブ社の金属3Dプリンタを導入し、すでに350点以上の入れ子を造形している。造形が難しいとされる大同特殊鋼のSKD61相当材「HTC」に特化しているのが強みで、すでに240㎜角まで造形できるノウハウを持つ。「450㎜角のサイズに対応するために、協業先を探していた」(松原常務)。
一方、ソディックのプリンタは、ベースプレートに必要な部位のみを正確に造形できる位置決め機構を生かした「ハイブリッド造形」が強み。LPM450は450㎜角サイズの造形が可能で、造形中に熱処理を行う独自の「SRT工法」と、その工法に適したSKD61の改良材「SVM」を提案している。「SVMの進化に加え、金型メーカーが求める機能をさらに強化したかった」(ソディックの上席執行役員工作機械事業本部岡崎秀二副事業部長)と協業に踏み切った。
松原常務は「国内で開発やサービス体制が整うソディックと協業することで、ダイカスト金型用の大型造形を実現させたい。そして日本の金型業界が競争力を高めるために金属3Dプリンタを当たり前の技術にしていくとともに、装置の販売にも注力したい」と話す。
岡崎副事業部長は「ダイカスト金型に適した3D造形はまだ課題が多い。広く普及させるには安定した造形品質、造形技術、熱処理、仕上げ加工までの金型製造技術を確立させることが重要。経験豊富な日本精機様と協力し合うことで、3Dプリンタを使った金型製造を盛り上げていきたい」としている。
金型新聞 2023年4月10日
関連記事
金型業界の祭典「インターモールド2025」が4月16~18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、3日間で4万1461人が来場した。期間中は金型展(日本金型工業会)と金属プレス加工技術展(日本金属プレス工業協会)…
ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、超硬コーティングソリッドドリル「ストライクドリル」に、穴あけと面取り加工が一度にできる面取り刃付きタイプを追加し、発売した。 穴あけと面取り加工が一度にできる…
加工を行った工作機械上で製品の測定を行うことを「機上計測」と言う。タッチプローブとCAMの計測オプションを活用することで工作機械を三次元測定機のように使用することが可能となる。本稿では、仕組みの全体像と導入のために必要な…
著者は研削加工中、研削砥石に曲げ振動が生じていることを発見した。この振動から生じる微小な音(本研究では曲げ振動音と呼ぶ)をマイクロフォンにより測定することで加工状態の良否を識別できる技術を開発。その結果、ドレッシングイン…


