金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

17

新聞購読のお申込み

SEAVAC 金型向け被膜2種開発

膜厚2倍で寿命2倍も

SEAVAC(兵庫県尼崎市、06・6488・1501)は金型向けのPVDコーティング「ZERO-Ⅰ(ゼロワン)」に、膜厚を2倍にした「ゼロワンW(ダブル)」と、潤滑性を高めた「ゼロワンPLUS(プラス)」の2膜種を追加した。特徴の異なる製品を追加することで、ダイカストや絞り用プレス金型などの新分野の開拓につなげる。

開発したゼロワンダブルは従来4~6μmだった膜厚を8~10μmと2倍の厚さにした。硬さは3600HV(ビッカーズ)を確保し、金型の長寿命化に貢献する。試験導入したプレス部品メーカーでは「寿命が2倍になった」(岡本貴博事業統括本部本部長)という。従来の冷間プレスや冷間鍛造向けに加え、ホットスタンプ用やダイカスト金型など過酷な環境下で使われる金型に提案する。

もう一つのゼロワンプラスはゼロワンの特長である硬さと耐熱性を少し下げることで、潤滑性と離型性を追求した。  ドライ環境での摩擦係数μはこれまでの0・6から0・4に下げることに成功。高い潤滑性が求められるステンレス部品の絞り金型や、離型性が求められるダイカスト金型向けに販売する。

ゼロワンは超ハイテン向けのプレス金型や冷間鍛造向けに強いPVD皮膜。自動車メーカーや部品メーカーなどで多くの採用実績を持つ。

岡本本部長は「自動車部品の変化で、顧客の被膜に対するニーズが多様化している。硬さや潤滑性、寿命など顧客が求める用途に応じて最適な被膜を提案し、ゼロワン全体で2割程度の売上増につなげたい」としている。

 

 

関連記事

日本アイ・ティ・エフ 大型金型の水素フリーDLCコーティング加工に力

500角100㎏に対応 DLCなどのコーティングを手掛ける日本アイ・ティ・エフ(京都市南区、075-931-6282)が、大型金型のDLCコーティング加工に力を入れている。自動車のマルチマテリアル化などを背景に金型へのコ…

オークマ 5面加工門形MC「MCR−S(Super)」でプレス型の生産を革新

レーザで熱処理や肉盛りも オークマは、高速・高精度・高面品位加工を実現する5面加工門形マシニングセンタ 「MCR‐S(Super)」(写真)を開発し注目を集めている。自動車用プレス金型加工において、高い形状精度と加工面品…

大昭和精機 超高精度加工も自動化、加工時の振れ限りなくゼロに【特集:金型づくりを自動化する】

非接触工具位置測定器「ダイナゼロビジョン」 切削加工をトータルでサポートする大昭和精機。注目は、高速回転中の工具長や工具径、振れを測定するのが「ダイナゼロビジョン」だ。「ダイナゼロチャック」と組み合わせて使用すると、動的…

【金型テクノラボ】三菱商事テクノス SKD61相当の金属、3Dプリンター用粉末

ダイカスト金型などで使用され始めた金属3Dプリンター。しかし、造形で広く使われる粉末材のマルエージング鋼では熱伝導性が低いなどの課題もあり、SKD61相当の粉末材の開発が求められていた。今回、三菱商事テクノスと大手素材メ…

瑞穂工業 コーティングとは異なる表面処理技術『SurmoX処理』【金型テクノラボ】

様々な分野で超硬合金の金型が使用されているが、その寿命向上が課題となっている。コーティングとは異なる表面処理技術である『SurmoX処理』(写真・断面図)は、冷間鍛造金型や伸線ダイスの凝着抑制、粉末成形金型の離型性向上・…

トピックス

関連サイト