人工知能(AI)を活用した技術が製造業でも実装され始めている。当社では、プレス機から得たさまざまなデータをAIで分析し、金型の寿命予測や加工相談などプレス加工業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するアプリケ…
ニコン 金型補修・肉盛り溶接工程の自動化、金属3Dプリンタで微細な肉盛
ニコン(東京都品川区、德成旨亮社長、03・3773・1111)が、金属3Ⅾプリンタを活用した金型補修の自動化を提案している。これまでの金属3Ⅾプリンタでは難しかった微細な補修に対応可能。少子高齢化により深刻化する熟練技能者不足対策に貢献する。

活用するのは同社が2024年に開発した指向性エネルギー堆積法(DED)方式の金属3Ⅾプリンタ「Lasermeister 300A」と3Ⅾスキャナ「SB100」。同装置は3Ⅾスキャナで摩耗した金型を計測することで、自動で補修部分の算出と造形データ(Gコード)の作成が可能。高度なモデリング技術やCAMのノウハウなどがなくても簡単に造形ができる。
造形サイズは300×300㎜、高さは450㎜。レーザースポット径が0・5㎜と細く、レーザー出力も300Wと低いのが特徴。そのため、これまで熟練技能者がレーザー溶接機やTIG溶接機を用いて補修していたダイカスト金型や部品の摩耗、プレス切断金型の欠けなどの微小な補修にも対応できる。

補修精度は±0・2㎜ほど。メルトプール(溶融池)の溶融状況に応じて装置の動作を制御するため、均一な凝固状態を維持し、滑らかな表面を実現する。
25年2月に開設した金属付加製造(AM)の技術開発拠点「ニコンAMテクノロジーセンタージャパン」で試作も提供する。同拠点はPBF(粉末床溶融結合)方式の装置やX線CT装置なども設置し、幅広いサービスの提供を可能としている。同社は今後、金型分野での適用に向けた技術開発も進めていく考え。

金型しんぶん2025年10月10日号
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