芝浦機械(東京都千代田区、03・3509・0200)は、金型冷却装置を手掛けるファンクショナル・フルイッドの全株式を取得し子会社化した。金型冷却装置における実績や独自のノウハウを取り込むことでユーザーへの連続安定成形の提…
日本精機 AM技術でギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】
ソディックと共同開発、大型3Dプリンタを導入
AM技術を武器にギガキャスト向け金型で需要開拓を狙うのが、ダイカスト金型メーカーの日本精機だ。まずは、高い熱交換機能が求められるギガ向け金型で、AMで造形した入れ子部品の採用を目指す。将来は金型全体の受注も狙う。
同社では、2021年に金属3Dプリンタを導入し、ダイカスト金型の入れ子などで採用を広げている。強みは造形が難しいとされる大同特殊鋼が開発したSKD61材「HTC」で造形できること。欧州では、ギガ向けの金型で、金属3Dプリンタで造形した入れ子部品の採用が増えていることから、日本でも増えると判断し、投資を強化する。

その一つがソディックと共同開発した大型サイズの造形できる「LPM450」の特殊仕様機を9月にも導入する。450㎜角サイズの大型が造形できるのが特長で、造形精度や速度を高められる機能を盛り込んだ。
同装置を導入した理由について、「ギガ向けの金型では大型の入れ子が求められるため、それに対応する狙いもある。しかし、既存の部品でも大型機だと多数個取りのように複数造形できるので、生産性向上にもつながる」(松原雅人常務取締役)。また、金属3Dプリンタ以外にも、大型造形したワーク向けに大型の熱処理装置も導入した。
こうして明確に投資に踏み切ることができるのは、欧州でギガ向けの金型メーカーに入れ子を納品した実績があるからだ。松原常務は「欧州では、3Dプリンタによる入れ子はマルエージング改良鋼がメインで、HTCで造形したいという声は多く、国内でも増えてくるはず」とみる。
将来的は3Dプリンタで造形した入れ子にとどまらず、ギガ向けの金型本体の受注にも広げていく考えだ。松原常務は「日本国内でも分割型になるのが既定路線だろう。当社の現有設備でも十分キャビやコアの加工ができる」。需要を見極めながら「型合わせに必要な大型のクレーンなどの投資も考えている」。
会社概要
- 本社:愛知県名古屋市守山区中志段味2799
- 電話:052・736・0611
- 代表者:代表取締役社長辻村正稔氏
- 創業:1920年
- 従業員:62人
- 事業内容:ダイカスト金型の設計製作、金属AM部品製造など。
金型新聞 2024年9月10日
関連記事
デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)。しかし、人が介在する金型づくりでDXを進めるのは簡単ではない。金型企業はDXをどのように考え、取り組むべきなのか。先進…
従業員が満足して働ける、働きやすい魅力的な職場を作ることで、多様な人材が企業に集まってくる。そうして集まった人材は、長く会社にいて力になってくれる。そんな考え方から独自の社内制度を設け、活用する企業は多い。では、金型メー…
ダイカスト市場に参入 「始まりはプラスチック成形向けの3D冷却水管だった」と話すのはKOEI TOOL(旧ケイプラスモールドジャパン、今年4月に社名変更)のAM課の石井陽部長。同社は日本、シンガポール、マレーシア、ベトナ…
課題多き働き方改革 働き方改革関連法案の施行から4年。金型業界でも労働時間短縮や生産性の向上など、働き方改革は進んでいるのか。現状を調べるため、本紙ではアンケートを実施した。調査からは、改革には前向きに取り組んでいるもの…


