金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

14

新聞購読のお申込み

田口型範、ハース社のMCで加工を効率化

高剛性で安定加工

VM-3_R
ハース社のMC「VMシリーズ」

 NKワークス(東京都千代田区、03・3864・5411)が販売する米国製工作機械のハース・オートメーション(以下ハース)は、海外メーカーながら短納期で費用対効果の高い機械性能を強みにユーザーを拡大している。
サービス体制も充実しており、ほぼすべての部品を在庫し、迅速な対応ができる。金型業界でもユーザーが増えつつあり、3年前から設備しているという鋳造金型などを手掛ける田口型範を訪問した。

1台で荒~仕上げ

 田口型範は、試作用木型から量産用金型までを製作し、トラックのエンジン向けなどを得意としている。そのほか、試作品の機械加工や5軸加工機を使ったターボチャージャー向けインペラの製作なども手掛ける。

 ハースの機械を導入したのは2012年。設備が老朽化し、田口順社長は「すぐに新しい機械が欲しかった」と約1・5カ月という納期の短さが導入するきっかけだった。また、スケールフィードバックを搭載した高精度な位置決めや高剛性など機械の性能の高さも決め手のひとつとなった。

 導入したのは、スピンドルが12000回転の金型加工向けマシニングセンタ「VMシリーズ」。14年には、大物加工に対応するため、50番テーパの「VF-6/50」を金型加工向けに仕様変更した機械を導入し、現在では6台を設備している。

 主に、金型の形状加工や金型部品の加工に使っており、荒から仕上げまでと国内メーカーと遜色ない品質で加工ができるという。とくに、製造課の生駒隆司課長は「(国産の機械に比べ)過度な加減速制御がないため、工具長の短い加工では加工スピードが約10%向上した」と利点を話す。

 また、「メンテナンスのサービス体制が良い」と田口社長。ハースでは、機械の部品を共通化しており、ほぼすべての部品を4日~1週間で納品できるほか、生産を終了した機種の部品も常に揃えているなどトラブルに迅速に対応できるサービス体制を整えている。

 田口社長は「鋳物の出来が良く、剛性が高いため安定した加工ができる」とし、「今後、5軸加工機の導入も検討したい」とさらに投資する考えだ。また、「コストパフォーマンスに優れた機械。荒から仕上げまで何でもできるので、たくさんの設備を持てない企業では特に重宝する」と金型メーカーに導入を勧める。



田口順社長_R
田口社長

▽社名:田口型範
▽所在地:埼玉県川口市中青木2‐20‐15
▽代表取締役:田口順▽創業:1947年
▽従業員数:140人
▽事業内容:鋳造用金型・木型、5軸加工、試作、解析、計測
▽保有するハース社製設備:「VM-3」3台、「VM-6」1台、「VF-6/50」1台、「TL-1」1台。


金型新聞 平成27年(2015年)5月14日号

関連記事

野宮産業 ブラシで金型メンテナンス【金型応援隊】

野宮産業は、工業用ブラシやブラシを使った自動機・洗浄機などを設計・製作するメーカー。顧客の要望に応じて作るオーダーメイド製作に強みを持つ。 同社の「金型清掃用ブラシ」は金型専用の毛材を使用しており、高温状態の金型を清掃で…

IoT、AI 活用広がる    JIMTOF総集編

IoT、AI 活用広がる JIMTOF総集編

11月1日から6日間、東京ビッグサイト開かれた「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」。最新の加工技術に加え、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の活用など、ものづくりの未来を提示した。こうした最新…

サンユー技研が金属加工メーカーを買収

事業多角化や技術強化狙う 大型ダイカスト金型メーカーのサンユー技研工業(三重県津市、梅本大輔社長)はこのほど、金型部品や機械加工を手掛ける坂忠鋼材商会(大阪府東大阪市、坂口忠嗣社長)を買収した。買収額は約2億円。部品の安…

金型シンポジウムin関西 10月5日にホテルニューオータニ大阪で開催

知識・交流深める機会に 日本金型工業会は10月5日、「第6回金型シンポジウムin関西」をホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で開催する。テーマは「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西から発信」で、主…

東亜成型 キャンプ用品を販売

培った技術活かす 自動車の電動化、医療関連や半導体関連需要の拡大などで、国内のものづくり産業に求められるものも大きく変化している。自動車の電動化ではモータやバッテリーなどの電動化部品や材料置換による軽量化部品などが増えて…

トピックス

関連サイト