金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

22

新聞購読のお申込み

田口型範、ハース社のMCで加工を効率化

高剛性で安定加工

VM-3_R
ハース社のMC「VMシリーズ」

 NKワークス(東京都千代田区、03・3864・5411)が販売する米国製工作機械のハース・オートメーション(以下ハース)は、海外メーカーながら短納期で費用対効果の高い機械性能を強みにユーザーを拡大している。
サービス体制も充実しており、ほぼすべての部品を在庫し、迅速な対応ができる。金型業界でもユーザーが増えつつあり、3年前から設備しているという鋳造金型などを手掛ける田口型範を訪問した。

1台で荒~仕上げ

 田口型範は、試作用木型から量産用金型までを製作し、トラックのエンジン向けなどを得意としている。そのほか、試作品の機械加工や5軸加工機を使ったターボチャージャー向けインペラの製作なども手掛ける。

 ハースの機械を導入したのは2012年。設備が老朽化し、田口順社長は「すぐに新しい機械が欲しかった」と約1・5カ月という納期の短さが導入するきっかけだった。また、スケールフィードバックを搭載した高精度な位置決めや高剛性など機械の性能の高さも決め手のひとつとなった。

 導入したのは、スピンドルが12000回転の金型加工向けマシニングセンタ「VMシリーズ」。14年には、大物加工に対応するため、50番テーパの「VF-6/50」を金型加工向けに仕様変更した機械を導入し、現在では6台を設備している。

 主に、金型の形状加工や金型部品の加工に使っており、荒から仕上げまでと国内メーカーと遜色ない品質で加工ができるという。とくに、製造課の生駒隆司課長は「(国産の機械に比べ)過度な加減速制御がないため、工具長の短い加工では加工スピードが約10%向上した」と利点を話す。

 また、「メンテナンスのサービス体制が良い」と田口社長。ハースでは、機械の部品を共通化しており、ほぼすべての部品を4日~1週間で納品できるほか、生産を終了した機種の部品も常に揃えているなどトラブルに迅速に対応できるサービス体制を整えている。

 田口社長は「鋳物の出来が良く、剛性が高いため安定した加工ができる」とし、「今後、5軸加工機の導入も検討したい」とさらに投資する考えだ。また、「コストパフォーマンスに優れた機械。荒から仕上げまで何でもできるので、たくさんの設備を持てない企業では特に重宝する」と金型メーカーに導入を勧める。



田口順社長_R
田口社長

▽社名:田口型範
▽所在地:埼玉県川口市中青木2‐20‐15
▽代表取締役:田口順▽創業:1947年
▽従業員数:140人
▽事業内容:鋳造用金型・木型、5軸加工、試作、解析、計測
▽保有するハース社製設備:「VM-3」3台、「VM-6」1台、「VF-6/50」1台、「TL-1」1台。


金型新聞 平成27年(2015年)5月14日号

関連記事

「金型の日」式典を開催
日本金型工業会

優良従業員125人を表彰  日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)は11月25日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイ(東京都港区)で第46回「金型の日」記念式典を開催した。優良従業員表彰や国家叙勲受賞者への記念品…

シグマ、金型技術活かしプレスも

シグマ、金型技術活かしプレスも

深絞りや鍛造  つなぎ目の無い箱、凸の形をした輪(写真)。箱はリチウムイオン電池のケース、輪は部品を結合する金具。これからはともに手のひらにのるほどの小ささ。プレス金型メーカーのシグマが製作した自動車のプレス部品だ。  …

チャンピオン工業が松阪工場を拡張

チャンピオン工業が松阪工場を拡張

鋳抜きピン生産倍増 国内の需要増に対応  金型部品メーカーのチャンピオン工業(東大阪市、072・64・2511、水谷昌晃社長)はダイカスト金型向けの鋳抜きピンを増産する。国内の需要増などに対応するためで、松阪工場を拡張し…

ササヤマ 新本社工場が稼働

ササヤマ 新本社工場が稼働

大型金型の需要に対応 自動車や家電製品のプレス金型を手掛けるササヤマ(鳥取市、0858・85・3380)は、鳥取市河原町に本社工場を新設した。大型の精密加工機や大型プレス機、精密加工機を導入したほか、組立、設計の部門を一…

高知県が工業団地建設 入居募集を開始

高知県は南国日章産業団地に入居する企業の募集を開始した。また、2022年度の完成を目指し、高知市と高知市布師田団地(仮称)の建設も進めている。募集に関する問合せは088-823-9693、高知県商工労働部企業誘致課まで。…

トピックス

関連サイト