金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

08

新聞購読のお申込み

笹山勝社長に聞く SAIMS247が目指すこと【ササヤマ challenge!Next50】

新中期経営計画「SAIMS247」。その狙い、そして目的は。笹山勝社長に聞いた。

「短納期」を強みに、海外での競争に打ち勝つ

ササヤマ社長 笹山勝(ささやま・まさる)氏
1968年生まれ、鳥取県出身。92年石川島システムテクノロジー(現IHIエスキューブ)に入社し物流システムのソフトウェア開発に携わる。97年ササヤマ入社。2002年開発課課長、06年取締役営業部長、07年専務取締役、11年代表取締役。

SAIMS247の3カ年の目標は金型の製作期間半減。その真の狙いは金型の競争力の再強化です。当社が得意とするのは塑性変形の予測が難しいウルトラハイテン材用のプレス金型。経験とノウハウが必要で今なお世界をリードしている。工期を半分にしてそのリードをさらに広げようと考えています。

その目的は海外での競争に打ち勝つためです。経験やノウハウが要るとはいえ韓国や中国、東南アジアの金型メーカーも力をつけている。豊富な資金力や最新技術により短期間でその差を縮められることもあり得る。そうなる前に「短納期」という強みを生かし数歩前を走ろうと思っています。

背景にあるのは自動車業界の大きな変化です。脱炭素化の動きが世界で広がりEV化が加速。自動車や部品メーカーを取り巻く世界地図がどんどん変わっている。そうした中でこれまでと同じことを続けていては競争から振り落とされるかもしれない。新しいチャレンジが必要です。

当社は創業期に生活家電、そして電子レンジ、テレビ、自動車部品と約10年のスパンで手掛ける金型を変化してきました。まさに時代のニーズの変化とともに。自らを変えるのはリスクが伴い、エネルギーや勇気が要ります。しかしこれまでの変化が無ければ当社の今もありませんでした。

そして今、まさにその10年の節目を迎えていると感じています。次に取り組むテーマは海外市場での海外金型メーカーとの競争。それに勝てる力をSAIMS247で身につけて自動車業界の変化のうねりの中で打ち勝っていきたい。

当社は前期で設立50年を迎えました。しかし現状に甘んじ変化への挑戦をやめたら次の50年も存続しているか分からない。会社と社員の未来を切り開くため、次の50年に向けてチャレンジしていきます。

ササヤマ50年の軌跡
売上高・従業員数の推移

会社概要

  • 創業:1969年(設立:1972年)
  • 代表者:笹山勝社長
  • 従業員数:67人
  • 本社:鳥取市河原町布袋530-1
  • 電話:0858-85-3380
  • Sasayama USA Corp.:米国テネシー州マーフリーズボロ市
  • 事業内容:自動車のシートやドア、ボディ骨格、足回り部品などの精密プレス金型設計製作
  • 得意な金型:大型順送金型、トランスファー金型
  • 売上高:11億2200万円(2022年7月期)

金型新聞 2023年4月10日

関連記事

【特集】匠の技を手に入れろ

金型はこれまで、金型職人の頭の中で製品形状や金型設計を描き、経験やノウハウで調整し、製造してきた。そして金型の「匠」の技は「背中」を見て学ぶもので、習熟への時間はとても長かった。しかし近年では、工作機械やCAD/CAMと…

【金型の底力】エフアンドエム 5軸機導入をコンサル

企業間連携でフィールド広げる 自動車骨格部品などのアルミ押出金型を手掛けるエフアンドエムは今年1月、5軸加工機の導入コンサルティングサービスを始めた。長年運用してきた経験やノウハウを活かし、金型や部品メーカーのニーズにマ…

【特集】5つの視点から探る プラ型のあした<br>日本のお家芸復活のカギは

【特集】5つの視点から探る プラ型のあした
日本のお家芸復活のカギは

 今なおリーマン・ショック前の7割の生産額―。プラスチック金型は、リーマン前の水準に戻った鍛造型や8割のプレス金型などと比べると回復していない。技術力、そして生産力でも圧倒的に世界をリードした「日本のお家芸」の復活のカギ…

試作回数を半分に削減 大阪銘板【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

自社商品の生産性アップ 大阪銘板は自動車などのプラスチック内外装製品などを中心に金型から成形、二次加工までを手掛ける。グループ全体で4つの生産拠点を持ち、型締め力100~2000tクラスのプラスチック製品を生産している。…

この人に聞く
東京鋲螺工機 高味寿光社長

国際競争に負けない型づくり  冷間鍛造金型メーカーの東京鋲螺工機(埼玉県新座市、048・478・5081)はこの10年間で、売上規模を倍増させた。リーマンショック後の急激な落ち込みから、超硬合金の直彫り加工技術の開発や顧…

トピックス

関連サイト