9月2日から出展募集 工作機械見本市メカトロテックジャパンを主催するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、052-732-2455)は来年7月2日〜4日の3日間、中部国際空港に隣接する愛知県国際展示場(Aichi S…
鋳造型に超硬<日型工業>
鋳造金型メーカーの日型工業(埼玉県川口市、渡辺隆範社長)は、超硬合金製の金型実用化に向けて技術開発に着手した。直彫切削加工技術を高め、長寿命化が求められる鋳造金型での採用を目指す。将来的には鍛造金型なども視野に入れている。
4月の金型展で、超硬合金を直接切削したワーク(写真)を発表した。このワークは超硬合金「G2」で、硬度はHRA91。60㎜角で高さは10㎜。牧野フライスのマシニングセンタ「V56」と、電着工具やユニオンツールのダイヤモンドコーティング工具「UDCB」など約15本を使い、23時間で製作した。
まだ、納入実績はないが、「砂型では砂がワークを研磨することもあり、超硬製の金型が求められている」(渡辺社長)とし、まずは鋳造金型での採用を目指す。将来的には、既に超硬合金が使われている冷間鍛造金型へも視野に入れる。
渡辺社長は「自動車業界では部品の共通化が進み、少品種大量の部品は増加するので、金型としての超硬合金が増える」と見て、今後も高精度や低コスト化に向け、切削加工技術を高める考え。
金型新聞 平成26年(2014年)6月6日号
関連記事
独自の力を醸成 壁を乗り越える 新時代の経営戦略 座談会出席者(50音順) 伊吹機械 伊吹宏一営業部長 事業の80%がプレス金型、20%がプレス金型組込産業機械。プレス金型はこの20年で自動車関連の仕事が大幅に増え、7…
製造業はサービス業 設計の提案力に強み ベントム工業が手掛けるのは、ガソリンやディーゼルエンジンなどに使われるピストンの鋳造用金型だ。本田大介社長が「細かくてややこしい」と表現するピストン用の金型は、部品点数が多くて複雑…
製販一体でニーズに対応 金型部品や金型の設計・製作、自動機・治工具の製作など幅広く展開するゲートジャパン(京都市伏見区、075-661-0360)は製造販売一体で提案できる営業力を強みに、京都のみならず、名古屋、静岡、…
金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…