逆境乗り越え、攻め 需要の国内回帰広がる 厳しい経営環境が続いてきた日本の金型業界。 しかし、 ここに来て円安によるユーザーの国内回帰や、一部で需給バランスが改善するなど、好転の兆しも見え始めた。 過酷な時期を乗り越え…
1月の金型生産実績
前年同月比 7.1%増の309億1,900万円プレス型は14.1%増、プラ型は1.9%増

日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年1月の金型生産実績をまとめた。それによると数量は、前年同月比(増減比はいずれも前年同月比)9.3%増の5万767組、重量は28.1%増の1万4,764㌧、金額は7.1%増の309億1,900万円となった。
型別の生産実績は次のとおり
プレス型は数量10.1%増の9,396組、重量37.6%増の9,175㌧、金額14.1%増の122億6,400万円。鍛造型は数量6.6%増の11,869組、重量3.9%増の719㌧、金額0.1%減の24億4,100万円。鋳造型は数量5.0%減の344組、重量2.9%増の248㌧、金額17.0%減の5億1,300万円。ダイカスト型は数量6.9%増の758組、重量10.4%増の1,704㌧、金額5.3%増の38億3,000万円。
プラスチック型は数量14.4%減の2,662組、重量3.4%増の2,651㌧、金額1.9%増の103億6,100円。ガラス型は数量10.7%増の1万8,927組、重量17.9%増の112㌧、金額1.7%減の2億2,600万円。ゴム型は数量3.4%増の1,192組、重量11.8%増の114㌧、金額22.0%増の7億2,200万円。粉末冶金型は数量29.7%増の5,619組、重量28.1%増の41㌧、金額28.6%増の5億6,200万円。
内製型は1.5%減の86億2,300万円
自家使用分(内製型)は数量が前年同月比6.1%増の6,485組、金額は前年同月比1.5%減の86億2,300万円となった。
プレス型=数量2,378組(同16.6%増)、金額37億5,300万円(21.6%増)。鍛造型=2,568組(6.5%増)、金額11億1,500万円(12.2%増)。鋳造型=数量37組(24.5%減)、金額8,300万円(71.8%減)。ダイカスト型=数量139組(18.7%減)、金額10億7,200万円(19.1%減)。
プラスチック型=数量486組(17.1%減)、金額23億6,200万円(17.6%減)。ガラス型=数量(―)、金額=(―)。ゴム型=数量169組(148.5%増)、金額2億2,600万円(37.2%増)。粉末冶金型=数量708組(10.3%減)、金額3,600万円(18.2%減)。
金型新聞 平成28年(2016年)4月18日号
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