金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

05

新聞購読のお申込み

金型展2016
4月20日〜23日 インテックス大阪

金型78社が競演

金型・成形部品など見所多い

 金型展2016は、INTERMOLD2016の6号館Bゾーン、日本金型工業会のブースを中心に78社(海外7社含む)が勢揃いし、金型や金型部品、金型製作の工具・道具、成形品などを展示する。前回の大阪展に比べ28社増、昨年の東京展に対しても9社多い出展規模は、出展各社が関西以西の市場に期待する裏付けとなった。「今年の金型展は、面白い」とは、同展に期待する自動車部品、電子部品、半導体・電子機器関連メーカーの声。以下は、出展各社の展示製品・部品・技術傾向をまとめた(4月11日現在)。

金型展

 昨年、東京ビッグサイトで開催されたINTERMOLD2015の金型展は、6809人が会場に足を運んだ。全体の入場数の14%に当たる。

 うちわけは、金型メーカーが15・2%、成形加工メーカーが9・6%、金型・成形兼業が9・3%、部品加工が17・2%、商社15・0%、その他33・8%で、ユーザーとの出会いの場となった。最も多くを占めた金型メーカーの訪問客は、同業他社の技術動向や市場調査の情報収集に、成形加工メーカーは、「技術開発力のある金型メーカー探し」(自動車部品メーカー)、「挑戦力を持った金型メーカーとの出会い」(建設機械部品メーカー)、「海外への安定的な供給とアフターサービス」(家電・通信機器メーカー)など多様な用途が交流した。

 今回展への期待は何か。まず、出展者数が増えた分、見る展示製品が多くなった。会場には、プレス型、プラスチック型、鍛造型、鋳造型、ダイカスト型、ガラス型、ゴム型、ブロー型、粉末冶金型など全業種が網羅され、各社からは自動車部品や医療・医薬品、化粧品、食品、光学品向けなどを想定した各種金型や金型部品、工具、金型の道具、さらには成形品、試作品、3Dプリンター、PVDコーティングなどが展示される。

前回展より28社増

プレス型31社、プラ型29社

 出展78社は、1社で複数の金型向け製品や成形品、技術を展示するため延べ127社にのぼる。各社が競って展示するため賑やかな出展になる。

 型別の出展傾向を見ると、プレス型向けが31社で最も多く、次いでプラスチック型向けの29社、部品加工向け19社、設計向け13社、ダイカスト向け12社、鍛造向け9社、粉末冶金向け6社、鋳造向け4社、ゴム向け3社、ガラス向け1社となっている。

 地域別では、北は北海道から南は長崎までの金型メーカーが出展することになり、まさに日本列島を縦断する。一堂に78社が集まる展示会は「この金型展を除いて他にない」(主催者)。

数々の出展製品

 期待の展示製品を4月11日現在の展示情報から整理した。

 78社は、自慢の、あるいは今年の戦略製品、成形品、技術などを多面にわたって展示する。

 例えば、自動車向け、医療向け、光学向け、超微細・超精密向け、複合一体成形、3Dプリンター、多数個取り、鏡面磨き、超硬合金の直彫りなどが見られる。

 具体的な出展製品を見ると、自動車向けが車載用成形品(長津製作所、松野金型製作所)、ランプ用レンズカット入れ子(名古屋精密金型)、自動車用工業ゴム(カワマタ・テクノス)、板厚高強度材の複雑3次元形状のプレス金型(ナガラ)、環境・安全・燃費向上に関する車載部品(大垣精工)、HEV駆動用モータコア(黒田精工)、モータコア用順送プレス金型プレート(東洋プレシジョン)、高精度サイクロイドギヤのプレス化(サイベックコーポレーション)、自動車機能部品(藤岡エンジニアリング、吉中精工、三幸)、自動車内装品、メータ計器(ムトウ)、燃料電池セパレータ(東洋プレシジョン)など多い。

 また、今後注目される市場の一つ、医療向け(池上金型工業、長津製作所、キメラ、打田製作所、キャステム、松野金型製作所、三幸、東洋金型工業)や光学向けではレンズ加工(池上金型工業、キヤノンモールド、キメラ、協和精機製作所、猩々テクノ、長津製作所)や光学用ゴム(松村精型)が展示される。

 超微細・超精密・鏡面仕上げ向けも各社が展示する。今後、金型メーカーが目標とする一つの市場ではないか。例えば、超精密金型部品・微細加工・高い寸法精度、鏡面仕上げと言った分野(三井ハイテック、リバン・イシカワ、池上金型工業、イケックス工業、サイベックコーポレーション、鈴木、ペッカー精工、橋本工業、湘南サンライズ工業)、精密金型部品の製作(キメラ)、ミクロンからナノオーダの金型部品(ワークス)などがある。

 また、3Dプリンターも見ることができる。試作や外装品のテスト用に使われ、ソフト充実を図っている。今回の金型展では、エムアイモルデ、七宝金型工業、J・3D、昭和精工、IS DESIGNなどが製品展示、デモが行う。

 その他、多数個取り(キヤノンモールド、打田製作所、日嶋精型、東洋金型工業)や複合成形・複合加工・異種材一体成形(鈴木、キヤノンモールド、三琇ファインツール、セントラルファインツール、聖徳ゼロテック)、超硬合金の直彫り(日型工業)、化粧品向け(東洋金型工業、打田製作所、扶桑精工、三幸、ムトウ)、PVDコーティング(JFE精密)、YAGレーザ(キャステム)、金型加工技術の削り出しエルボ(野田金型)、冷間鍛造部品(枚岡合金工具)など多彩な製品・部品が展示される。

 紙数の都合から全ての企業をご紹介できませんでした。お詫び申し上げます。今年の「金型展」は見逃すことができないほど充実した特別コーナーになっています。

INTERMOLD2016(第27回金型加工技術展)/金型展2016

開場時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで)
出展者数:440社・団体(※うち金型展78社)
主  催:日本金型工業会・テレビ大阪
運  営:インターモールド振興会
入場料金:1,000円

金型新聞 平成28年(2016年)4月18日号

関連記事

丸順 「J-MAX」に社名変更 22年3月期は増収

増収減益も成長投資 岡山に新工場建設 丸順の2022年3月期決算(連結)は、タイや武漢の売上高が増加したものの、半導体不足による主要顧客の減産や原材料価格の高騰の影響により増収減益となった。 売上高は、456億6300万…

カメラ内蔵金型による±5μm位置決めプレス サンコー技研【金型テクノラボ】

電子回路を組み込んだフィルム基板やICカードなどの精密打ち抜きで、大きな課題となるのが板材の位置決め。しかしプレス加工を手掛けるサンコー技研は、金型に内蔵したカメラとロボットにより±5μmの精度で位置決めしてプレス加工す…

【Breakthrough!】高硬度材加工工具

金型材の高硬度化で需要が高まっている「高硬度材向け切削工具」。メーカー各社は、独自の被膜を開発したり、刃形状を改良したり、より硬度の高い材料を精度良く、効率良く加工するための開発を続けている。進化を遂げる注目の高硬度材向…

【Breakthrough!】生産管理システム

機械の性能を最大限発揮させ、生産性を向上させるには、非稼働時間をいかに減らすかが重要になる。その肝となるのが、人や機械の稼働を最適化し、生産性の高い工程を組むことができる生産管理システムだ。近年は、工場全体や海外など複数…

米谷製作所 ギガキャストに対応、超大物金型の加工に挑む【Innovation !〜革新に挑む〜vol.11】

自動車産業で急速にニーズが高まっている超大型のアルミダイカスト技術「ギガキャスト」。部品点数の削減や製造工程の簡素化などといった利点があり、国内外の自動車メーカーで導入が進んでいる。新潟県柏崎市に本社を構える米谷製作所は…

トピックス

関連サイト