金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

29

新聞購読のお申込み

シグマ、金型技術活かしプレスも

深絞りや鍛造

シグマ つぎ目のない箱

 つなぎ目の無い箱、凸の形をした輪(写真)。箱はリチウムイオン電池のケース、輪は部品を結合する金具。これからはともに手のひらにのるほどの小ささ。プレス金型メーカーのシグマが製作した自動車のプレス部品だ。

 ケースと金具はそれぞれ厚みが均一。ケースは0.4㎜、金具は2㎜。どちらも一枚の金属の板から作るが、深絞りで加工したり、部品に大きな段差があるため、厚みを均一にするのが極めて難しい。

高度な分野に挑み続ける

シグマ 技術 山内幸康製造部長は「ケースは深絞り、金具はプレスと鍛造の技術を組み合せて完成させた。長年の間に培った金型のノウハウを生かし、試行錯誤の末、量産に成功した」と話す。
 シグマは創業(1969年)当時、建築材料の金型を製作。その後、自動車部品の金型にも製作分野を広げ、プレス部品は今から15年前に始めた。

 「建材、そして自動車部品で蓄積してきた絞りや鍛造の高度な金型技術を部品量産でも試してみたかった」と山内部長。量産部品はその後、取引を増やし、現在手掛けるのは約50種類。全事業の10%にも及ぶ。

 とはいえここ最近、量産部品の新規取引先を見つけるのが難しくなっているという。シグマは地元富山では金型メーカーというイメージがあり過ぎ、これ以上県の企業にPRが浸透しない。しかし愛知や岐阜の企業と取引すると大物部品の場合、輸送費が膨大になる。

シグマ

 そこでチャレンジしているのがリチウムイオン電池のケースや結合金具。これなら軽くて小さく輸送費を抑えることができる。今年4月のインターモールドにも出品。来場した部品メーカーから強く興味を持たれたという。

 軽くて小さい精密部品への挑戦は輸送費削減の一方で、技術競争力向上のためでもある。山内部長は「これから日本に残るのは、こうした日本にしかできない技術。挑戦し続け、未来を切り拓いていきたい」。


会社概要

本社:富山県高岡市辻228、0766・31・0910
創業:1969年
代表取締役社長 塚原昇氏
社員数:44人
事業内容:プレス金型設計・製作、プレス部品量産。


金型新聞 平成28年(2016年)10月10日号

関連記事

【金型の底力】山善金型 様々な顧客ニーズに応えられる会社に

限界を作りたくない生産工程を見える化 「様々な顧客ニーズに応えられる会社にしたい」と話すのは、山善金型の山下和也社長。同社は精密なプラスチック金型を武器に、日用品から自動車部品、医療機器など幅広い顧客を獲得。モットーは『…

部品調達の効率を向上
ミスミ

meviy(メヴィー) ミスミの公式製品紹介・お問い合わせは、こちらから 現場の課題  2020年4月から働き方改革関連法の時間外労働規制のルールが中小企業に対しても適用されるようになり、各社対応に迫られている。生産性向…

金型5月生産実績 前年同月比16.7%増の264億1900万円

プレス用金型は44.2%増、プラ用金型は3.6%増 2022年5月の金型生産は、前年同月比16.7%増の264億1,900万円と大幅に増加した。前月比では6.9%減となった。数量は前年同月比2.2%減、、前月比では4.9…

シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発

企業間の情報共有を容易に Dr.型管Cloud シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。…

植田機械 植田 修平社長に聞く<br>UMモールドフェアの見どころ

植田機械 植田 修平社長に聞く
UMモールドフェアの見どころ

ものづくりのお役に立ちたい 未来を拓く新技術  来場者の技術革新に貢献  JIMTOFで展示された工作機械や機器、ソフトなど金型や部品加工における最新技術を一堂に集めて披露するUMモールドフェア。今回は新型の5軸加工機や…

トピックス

関連サイト