現場の生産性向上、人手不足の解消に向けて、多くの金型企業が関心を寄せる自動化。近年の自動化技術は目覚ましい進化を遂げており、ロボットやIoT、AIなどの次世代技術によって、これまで以上に高度な自動化が可能になっている。こ…
岐阜県金型工業組合
高校生金型コンテスト
地域産業の認知度向上へ
岐阜県金型工業組合(黒田隆理事長・黒田製作所会長)は昨年12月10日、岐阜県立国際たくみアカデミー(岐阜県美濃加茂市)で第1回工業高校生金型コンテスト(同組合と岐阜県教育委員会主催)を開き、岐阜県内10校が参加した。県の基幹産業である金型の認知度を上げ、将来を担うものづくり人材の育成につなげることが目的。黒田理事長は「ものづくりの楽しさを味わってもらいたい」とし、来年度も続ける意向を示した。
コンテストの参加資格は岐阜県内の工業関連学科及び総合学科(工業系)に在籍する高校生で、プレス金型か射出成形金型を対象にし、作業工程時からの創意工夫や意欲、独創性、製作技術、製品精度を競う。
課題テーマは金型を使い地域らしさを表した製品の作成し、作成には県内の金型メーカーなどが基礎技術の指導や設備の提供など支援する。
参加校は岐南工業(プラ)、岐阜工業(プラ)大垣工業(プラ・プレス)、可児工業(プレス)、多治見工業(プレス)、中津川工業(プラ)、高山工業(プレス・プラ)、岐阜総合学園(プラ)、関商工(プレス)、岐阜第一(プラ)の10校で、支援企業・指導者は岐阜多田精機、黒田製作所、富田鉄工所、丸順、芝製作所、新田製作所(清水美明氏)、トーメイ、ナカヒョウ飛騨工場、ポリテクセンター岐阜、中村精工、カトーメテック、希光モールド(坪内英明氏)。
各校の高校生たちは金型で岐阜県名物の「さるぼぼ」や柿のモチーフなどを作ったりしたが、金型は難しいようで、公差が合わない、トラブルで表面を再研削したという声や「磨きが難しかった」と苦笑する高校生も。
コンテストではプレス部門で優秀賞を高山工業、敢闘賞に関商工、プラスチック部門は岐阜工業、敢闘賞に岐阜総合学園。理事長賞は岐阜第一が受賞した。
金型新聞 平成29年(2017年)1月10日号
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