組織変更 グループ全体の事業戦略、技術開発及び海外事業を統括する企画・開発本部を設置し、経営企画部及び事業開発部を位置付ける。 海外事業を事業戦略及び技術開発の観点から強化、管理するため海外事業本部を廃止し、その機能 を…
ユケン工業
被膜前にディンプル加工
樹脂型の離型性向上
ユケン工業(愛知県安城市、0566・73・2131)は、人気の樹脂成形型用被膜「Yコート BL」を施す前に金型への特殊ディンプル加工(深さ=2~3㎛)を行うことで離型性を大幅に向上する「Yコート BLプラス」の受託加工を本格開始した。
「Yコート BL」は、耐摩耗性・耐腐食性・離型性に優れ、ハイサイクル化・金型の長寿命化・メンテナンス工数の低減などにより、生産性向上を実現できると好評を得ている。
今回「さらに離型性を高めたい」というユーザーの要望に応え、コーティング前に独自の下地処理を施し、金型素地を超微細な凹凸形状にした上で「BL」をコーティングする「Yコート BLプラス」を開発した。
長期間優れた離型性を発揮するので「冷却時間25秒を20秒に短縮(20%減)でき、サイクルタイムの向上につながった」「エジェクタピンによる変形を抑えることができた」「成形品離型時の擦り傷がなくなった」などの声が既に寄せられている。
樹脂材料は、PP・POM・PBT・ABS・PAなど各種材料に適用でき、金型鋼種もNACなど鉄系(高温焼戻し材)やSUS系など500℃までの処理温度に対応できる幅広い型材に適用可能。
処理可能な寸法は、400×400×50(厚み)㎜まで、重量は50㎏まで。
同社は、4月5日~7日、東京ビッグサイトで開催される第6回高機能プラスチック展(ブース:東6ホール 27-13)に出展し、「Yコート BLプラス」をはじめプレス型用・鍛造型用など人気のPVDコーティングをサンプルを交えて紹介する。
金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号
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