金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

10

新聞購読のお申込み

日型工業 高機能シェル中子型

特殊断熱材で型ぞり防止

金型表面温度を均一に

高機能金型の画像 日型工業(埼玉県川口市、048・283・6111)が開発した特殊な断熱材を用いたシェル中子型を採用するユーザーが増えている。消費電力の削減や型ぞりの防止につながることが評価されているためだ。

 すでに特許出願も済ませた、このシェル中子型はシートタイプのヒーターと、保温効果の高い高機能断熱材が特長(写真)。シートタイプのヒーターは600℃までの高温に対応し、棒タイプのヒーターに比べ、金型表面の温度を均一に管理できる。

 もう一つの肝の断熱材は、高炉の断熱材としても使われる高純度なジルコニアなどで作られたもので、「脆くて使いづらい材料」(技術開発チームの笠松士郎リーダー)を金型で使えるようにした。

 熱伝導率は0.021W/mkと静止空気の理論値よりも低いため、空気の層を利用する断熱材と比べても圧倒的な効果を発揮する。

 その効果の一つが電力量の削減だ。型温300℃にした金型では2割以上の消費電力削減に成功した。もう一つの大きな効果が型ぞりを防止できること。「具体的な事例はまだ数値化できていないが間違いなく型ぞりはおさえられている」(笠松氏)。さらに、この機構は既存の金型に組み込むこともできるという。

 同社では、中子シェル型以外にも、超硬を用い長寿命を可能にする金型などの開発にも注力している。渡辺隆範社長は「価格や納期といった競争だけでなく、金型の機能を高めて価値を付けたい」としている。

金型新聞 平成29年(2017年)4月12日号

関連記事

【検証】変わる金型基金 新たな船出4<br>退職金の一部を年金化

【検証】変わる金型基金 新たな船出4
退職金の一部を年金化

 3回にわたり、日本金型工業厚生年金基金の制度移行の概要や、基金の課題をみてきた。様々な課題を解決すべく、有期年金化したり報酬比例としたりするなど、企業の負担を増やさず、支給期間を選べる柔軟な制度に変更する予定だ。では、…

型技術協会 2月22日にウェブで講習会

研削・放電・切削の基礎知識 型技術協会(横浜市中区、045-224-6081)は2月22日、研削加工や放電加工、切削加工の基礎をテーマに、金型加工に必要な技術や知識を紹介するウェブ講習会を開く。 研削加工は成型を繰り返し…

ヤマナカゴーキン 新会社「セーレンス」を設立

顧客創造型の営業支援ツールを販売 冷間鍛造金型などを手掛けるヤマナカゴーキン(大阪府東大阪市、072・962・0676)は営業支援ツール開発や中小企業向けDX支援を行う新会社『セーレンス』(東京都中央区、03・6280・…

テクノア TECHSシリーズ3800社が導入

 テクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)は中小企業向けの個別受注型や多品種少量型に特化した生産管理システム「TECHSシリーズ」の導入実績が3800社に達成したと発表した。同シリーズは1994年の発売以降、金…

JIMTOF総集編 PART2:DX、デジタルツイン
加工プログラムや解析、自動で

JIMTOF2022で次世代の技術としてひときわ注目を集めたのがデジタル技術だ。IoTやAI、クラウドなどを活用し機械の稼働状況監視や加工の不具合低減に生かす。金型づくりでもデジタルトランスフォーメーション(DX)が課題…

トピックス

関連サイト