金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

22

新聞購読のお申込み

日型工業 高機能シェル中子型

特殊断熱材で型ぞり防止

金型表面温度を均一に

高機能金型の画像 日型工業(埼玉県川口市、048・283・6111)が開発した特殊な断熱材を用いたシェル中子型を採用するユーザーが増えている。消費電力の削減や型ぞりの防止につながることが評価されているためだ。

 すでに特許出願も済ませた、このシェル中子型はシートタイプのヒーターと、保温効果の高い高機能断熱材が特長(写真)。シートタイプのヒーターは600℃までの高温に対応し、棒タイプのヒーターに比べ、金型表面の温度を均一に管理できる。

 もう一つの肝の断熱材は、高炉の断熱材としても使われる高純度なジルコニアなどで作られたもので、「脆くて使いづらい材料」(技術開発チームの笠松士郎リーダー)を金型で使えるようにした。

 熱伝導率は0.021W/mkと静止空気の理論値よりも低いため、空気の層を利用する断熱材と比べても圧倒的な効果を発揮する。

 その効果の一つが電力量の削減だ。型温300℃にした金型では2割以上の消費電力削減に成功した。もう一つの大きな効果が型ぞりを防止できること。「具体的な事例はまだ数値化できていないが間違いなく型ぞりはおさえられている」(笠松氏)。さらに、この機構は既存の金型に組み込むこともできるという。

 同社では、中子シェル型以外にも、超硬を用い長寿命を可能にする金型などの開発にも注力している。渡辺隆範社長は「価格や納期といった競争だけでなく、金型の機能を高めて価値を付けたい」としている。

金型新聞 平成29年(2017年)4月12日号

関連記事

「計測、CAD/CAM、CAE技術生かし、DX化を推進」Hexagon先端技術開発室・立石源治室長【この人に聞く】

Hexagon(東京都千代田、03-6275-0870)は、計測やCAE、CAD/CAM技術を生かして製造プロセスのDX化を推進する「Smart Manufacturing(スマートマニュファクチャリング)ソリューション…

2021年に売上高50億円
オネストン 鈴木 良博社長に聞く

 パンチやダイ、強力ばねなどプレス金型部品を取り扱うオネストンは2021年に創業50周年を迎える。プレス部品専門商社として基盤を築き、近年は「1個づくり」をテーマにした特殊品対応やリバースエンジニアリングほか、アメリカ・…

金型製造現場向け生産管理システム7選【Breakthrough】

金型の工程は多岐にわたる上、外注先との調整、メンテナンスといった突発的な加工など管理すべき項目が多い。これらをうまく管理し、コスト競争力と短納期を実現するには、生産管理システムが欠かせない。最近では、工場全体や海外など複…

キャステム 微細ワークを肉盛溶接【金型応援隊】

コネクタメーカーを始め、全国の金型ユーザーから補修の依頼が舞い込む。50μmという微細な肉盛り溶接ができるからだ。あまりに微細なため、溶加棒も自社製というこだわりを持つ。 また微細溶接だけではなく、ダイカスト金型等のボリ…

緊急事態宣言における当社業務対応について

緊急事態宣言における当社業務対応について

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月7日に東京都や大阪府をはじめとする7都府県に緊急事態宣言が発令されたことを受け、当社におきましても在宅勤務等勤務体制の見直しを行います。  お取引先様、関係各位にはご迷惑をおかけ…

トピックス

関連サイト