金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

30

新聞購読のお申込み

日型工業 高機能シェル中子型

特殊断熱材で型ぞり防止

金型表面温度を均一に

高機能金型の画像 日型工業(埼玉県川口市、048・283・6111)が開発した特殊な断熱材を用いたシェル中子型を採用するユーザーが増えている。消費電力の削減や型ぞりの防止につながることが評価されているためだ。

 すでに特許出願も済ませた、このシェル中子型はシートタイプのヒーターと、保温効果の高い高機能断熱材が特長(写真)。シートタイプのヒーターは600℃までの高温に対応し、棒タイプのヒーターに比べ、金型表面の温度を均一に管理できる。

 もう一つの肝の断熱材は、高炉の断熱材としても使われる高純度なジルコニアなどで作られたもので、「脆くて使いづらい材料」(技術開発チームの笠松士郎リーダー)を金型で使えるようにした。

 熱伝導率は0.021W/mkと静止空気の理論値よりも低いため、空気の層を利用する断熱材と比べても圧倒的な効果を発揮する。

 その効果の一つが電力量の削減だ。型温300℃にした金型では2割以上の消費電力削減に成功した。もう一つの大きな効果が型ぞりを防止できること。「具体的な事例はまだ数値化できていないが間違いなく型ぞりはおさえられている」(笠松氏)。さらに、この機構は既存の金型に組み込むこともできるという。

 同社では、中子シェル型以外にも、超硬を用い長寿命を可能にする金型などの開発にも注力している。渡辺隆範社長は「価格や納期といった競争だけでなく、金型の機能を高めて価値を付けたい」としている。

金型新聞 平成29年(2017年)4月12日号

関連記事

マーポス 画像解析式ツールセッター「VTS」で工具の状態をもっと見える化

繰り返し精度0・2μmで測定 精密金型の加工では、サブミクロン単位の寸法精度が求められる。切削工具の摩耗や刃先状態のわずかな変化が品質に直結するため、工具状態の正確な把握は欠かせない。また近年は、半導体や光学部品、医療機…

日本レーザーウェルディング 大型金型の補修に力

日本レーザーウェルディング 大型金型の補修に力

埼玉に工場 大型の溶接機も導入予定  YAGレーザーで金型の補修を手掛ける日本レーザーウェルディング工業(埼玉県川口市、048・430・7492、小堀泰一郎社長)はこのほど、都内にあった工場を埼玉県川口市に移転した。北関…

高硬度材用の工具発売<TOWA>

高硬度材用の工具発売<TOWA>

高速、高精度で低価格 半導体向けの超精密金型を手掛けるTOWA(京都市南区、075・692・0251)はこのほど、高硬度材を加工できるCBNエンドミルを発売した。培った金型加工のノウハウを生かし、従来に比べ高速・高精度加…

広がる微細精密の世界インターモールド2017〜進化する金型〜

広がる微細精密の世界インターモールド2017〜進化する金型〜

広がる微細精密の世界 面粗さRa0.1㎛以下要求  微細精密な金型を求める動きが強まってきている。電気自動車(EV)や、自動運転、安全機能の強化など自動車の高機能化で、「車の電子化」が進み、車載用電子部品やLEDなどの微…

価格の引き上げ急務 業界を挙げた取引環境是正へ【特集:どうする値上げ】

金型の製造コストが上昇している。金型の母材として多く使われる工具鋼や、各種金型部品などが相次いで値上げされたためだ。加えて、工場稼働に必要な電気料金も依然、上昇傾向にある。金型メーカー各社は、取引先への価格の引き上げ交渉…

トピックス

関連サイト