金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

12

新聞購読のお申込み

日型工業 高機能シェル中子型

特殊断熱材で型ぞり防止

金型表面温度を均一に

高機能金型の画像 日型工業(埼玉県川口市、048・283・6111)が開発した特殊な断熱材を用いたシェル中子型を採用するユーザーが増えている。消費電力の削減や型ぞりの防止につながることが評価されているためだ。

 すでに特許出願も済ませた、このシェル中子型はシートタイプのヒーターと、保温効果の高い高機能断熱材が特長(写真)。シートタイプのヒーターは600℃までの高温に対応し、棒タイプのヒーターに比べ、金型表面の温度を均一に管理できる。

 もう一つの肝の断熱材は、高炉の断熱材としても使われる高純度なジルコニアなどで作られたもので、「脆くて使いづらい材料」(技術開発チームの笠松士郎リーダー)を金型で使えるようにした。

 熱伝導率は0.021W/mkと静止空気の理論値よりも低いため、空気の層を利用する断熱材と比べても圧倒的な効果を発揮する。

 その効果の一つが電力量の削減だ。型温300℃にした金型では2割以上の消費電力削減に成功した。もう一つの大きな効果が型ぞりを防止できること。「具体的な事例はまだ数値化できていないが間違いなく型ぞりはおさえられている」(笠松氏)。さらに、この機構は既存の金型に組み込むこともできるという。

 同社では、中子シェル型以外にも、超硬を用い長寿命を可能にする金型などの開発にも注力している。渡辺隆範社長は「価格や納期といった競争だけでなく、金型の機能を高めて価値を付けたい」としている。

金型新聞 平成29年(2017年)4月12日号

関連記事

不二精機 鈴鹿に成形工場

EV部品を研究開発 不二精機(大阪市中央区、06-7166-6820)は、三重県鈴鹿市に成形工場を新設する。自動車部品を手掛けるティア1と協業し、電気自動車(EV)向け部品を研究開発する。2022年4月にも開設する。 新…

ストーブリ 金型交換の段取り改善 【金型応援隊】

ストーブリ(スイス)の金型用マルチカップリングシステム「MCIシリーズ」は、量産型、支給型、サービス型にも対応可能な金型温調用マルチカップリングだ。 キャビ・コア20本のカップリングの着脱に、5分必要としていたものを10…

ダイカスト型を見える化
魚岸精機工業 富山大学らと共同で

付加価値向上へ  ダイカスト金型メーカーの魚岸精機工業(富山県射水市、魚岸力社長、0766・52・2222)は富山大学らと共同で、ダイカスト金型に様々なセンサを取り付け、成形条件の「見える化」を進めている。温度や冷却水の…

チバ・テクノ 高速ワイヤ「EZシリーズ」を刷新

低価格化を実現 チバ・テクノ(神奈川県横浜市、045-473-9933)は高速加工用ワイヤ電極線「EZシリーズ」を刷新し、「新EZシリーズ」として販売を開始した。製造プロセスを見直すなどして、品質を高める一方で価格低減も…

【金型生産実績】2020年10月 24.3%減の259億8,000万円

プレス型は30.6%減、プラ型は9.2%減  2020年10月の金型生産は、前年同月比24.3%減の259億8,000万円と大幅に減少した。前月比でも16.7%の減少。数量は前年同月比2.8%減の4万1,617組、重量は…

トピックス

関連サイト