鉄の板を金型でプレスすると起こる想定外の歪みや割れ。その原因を見極め、溶接と研磨で補正し、目指す品質に導いていく。解析が進化した今も、自動車のドアや骨格部品の金型は人による玉成がカギを握る。その技能を次代に教えている。 …
型技術協会 1月23日、シンポジウム
成形技術などスマート化
型技術協会(神奈川県横浜市、045・224・6081)は来年1月23日、慶応技術大学日吉キャンパス(神奈川県横浜市)で第23回型技術シンポジウムを開く。募集人数70人。参加申込みは1月12日まで。
金型の設計や加工、成形にいたる解析やモニタリングの技術の最新動向について金型研究者が講演する。金型・成形技術のスマート化の方向性について、参加者全員で工場の見える化やスマート工場などについて討論もする。
講演や討論の内容は次のとおり。
▽「賢い工作機械による金型加工」・牧野フライス製作所開発本部マネージャー高野和雅氏
▽「プレス金型の圧力分布を検出する冶具プレートの開発」かしこい金型研究会・アデック社長久野拓律氏
▽「金型のスマート化に向けて」岐阜大学工学部教授王志剛氏
▽「射出成形機用金型モニタリングシステム」村田機械制御機器事業部技術部部長木野義浩氏
▽「金型内成形現象の見える化」東京大学生産技術研究所教授横井秀俊氏
▽「見えない鋳型内現象のシミュレーション」大同大学工学部教授前田安郭氏
▽総合討論「金型・成形技術のスマート化の方向性」司会型技術協会会長青山英樹氏(慶応技術大学)、理事白瀬敬一氏(神戸大学)。
金型新聞 平成29年(2017年)12月10日号
関連記事
高度なプレス加工技術を披露する金属プレス加工技術展。有力プレス加工メーカー45社が出展し、「微細・精密」や「複雑形状」、「効率化」など独自技術を披露した。 独自の微細技術で差別化 微細で小さなプレス部品を得意とするキョー…
ニーズに応える策 考え抜く 技術力と設計開発力で提案 医療や電設用のチューブやフィルムなどのプラスチック押出金型を手掛けるタムラエジアは、高い加工技術力で顧客の信頼を得てきた会社だ。部品加工屋として創業後、ある押出機メー…
恒温で精密金型を追求 9月にも本格稼働 電子部品などのプレス金型を手掛ける聖徳ゼロテック(佐賀県佐賀市、0952-29-6828)は、本社敷地内に金型工場を新設する。室内を恒温に保ち、EV向け部品などの精密金型製作に適し…
金型メーカーから技術を発信 粉末やレーザーなど、多くの要素を最適に制御しなければいけないため、金属3Dプリンタによる金型づくりは簡単ではありません。また、何でも作れる魔法の杖でもありません。それでも参入したのは、切削加工…


