金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

23

新聞購読のお申込み

ユケン工業 冷鍛・プレス用の新皮膜を開発

49万ショット後のパンチ側面の損傷状態比較

49万ショット後のパンチ側面の損傷状態比較

ユケン工業(愛知県安城市、0566・73・2131)は、冷間鍛造やプレス加工用の新Al系化合被膜「Yコート タイプAⅡ」を開発した。

イオンプレーティング法を用いたセラミックス皮膜のコーティング処理で、膜硬度は3500Hv、耐酸化温度は1200℃、膜厚はパンチ形状品の側面に片側3μm。従来の「タイプA」に比べ、耐摩耗性、耐熱性、表面平滑性を大幅に高めた。平滑性を高めたことで焼き付きも抑制される。

これらにより、高負荷で摺動発熱が高い加工でも初期摩耗が起きにくく、凝着摩耗への進展も抑制され、金型の長寿命化を実現する。すでにモニタテストで高い評価を得て受注が急増していることから、同社では、さらなる需要の増大に備えて設備を増強。受注から処理後の発送まで中3~4日の短納期で対応する体制を整えている。

金型新聞 平成30年(2018年)2月10日号

関連記事

トヨタ自動車 部品メーカーへの金型費一括払いに

供給網の競争力向上へ トヨタ自動車は7月から、部品メーカーに分割で支払っていた金型費用を一括支払いに切り替えた。部品メーカーが金型の製作に必要な費用を先行して負担しなくてもいいようにする。部品のサプライチェーンの資金繰り…

倉敷機械 1台で複数加工がこなせる機械、金型加工の効率化を実現

工作機械メーカーの倉敷機械は、金型加工の効率化を実現する機械の提案を強化している。 今年1月には5軸マシニングセンタ(MC)に横中ぐり機能を搭載した「KTR‐1200」を発売。この新型は中ぐり主軸を繰り出すことで、特殊工…

メカトロテックジャパン2015総集編工作機械で進む複合・集約化

メカトロテックジャパン2015総集編工作機械で進む複合・集約化

超硬や高硬度材対応工具も  今年最大の工作機械見本市である「メカトロテックジャパン2015(以下、MECT展)」が10月21日から24日にかけて、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開かれ、4日間で9万人超の来場者を集め…

型種や工法の壁無くし、デジタルを活用 【変わるトヨタの型づくり】

モビリティカンパニー目指し、金型づくりを大変革 クルマを造る会社から、多様な移動手段を提供する「モビリティカンパニー」に変化するトヨタ自動車。モノづくりでも変革を進めている。2020年に試作や量産など内製部門を集約した「…

ソディック 未消耗の面で加工、高品位に

ワイヤ回転機構を搭載  ソディックは、世界で初めてワイヤ回転機構を搭載したワイヤ放電加工機「ALアイグルーブエディション」を開発した。  ワイヤを回転させながら加工することで、高精度で高品位な面が得られる。段差加工を簡単…

トピックス

関連サイト