金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

27

新聞購読のお申込み

金型メーカーも医療へ メディカルジャパン大阪2018
大学などと連携図る

抜針器

抜針器

 メディカルジャパン2018(主催:リードエグジビションジャパン)が2月20~22日にかけ、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開かれ、医療機器・開発展に金型メーカーも多数出展し、金型製造をはじめ、成形技術や微細加工など独自の強みを活かした提案や大学などと連携を図った取り組みなどを披露した。

 大阪府八尾市の共同ブースで出展した樹脂金型メーカーのテクノグローバルは、奈良県立医科大学と共同開発したがん患者の薬液の投与時に使用するヒューバー針を安全に抜く抜針器などを展示。金型製造から生産、組立まで一気通貫で行っている強みを活かしている。同社の髙田弘之社長は「近々新しく開発した医療機器も発表する」と医療機器分野に手応えを感じている。自動車内装部品などの電鋳金型を手掛けるKTX(愛知県江南市)は自動車内装で培った加飾技術を活かし、CTスキャンのベッドを披露。同社は病院やものづくり企業が参加し新産業創出や街づくりを図っているMBTコンソーシアムにも参画している。

 国内の医療機器市場は2兆7000億円(2015年)で、米国に次ぐ第2位の規模だが、メーカー別売上高でみると、欧米メーカーに押されている。今後は日本人に最適な医療機器の開発が課題であり、金型を含むものづくり企業との連携強化が重要になる。

金型新聞 平成30年(2018年)3月10日号

関連記事

群馬県金型工業会 創立50周年記念式典を開催

群馬県金型工業会 創立50周年記念式典を開催

より一層の発展を決意  群馬県金型工業会(羽鳥基宏会長)は1月29日、太田ナウリゾートホテル(群馬県太田市)で創立50周年記念式典を開いた。会員企業や群馬県副知事の荻澤滋氏をはじめとする来賓など約80人が出席し、講演会や…

顧客の成功考え、最適な提案 小林貞人氏(GFマシニングソリューションズ社長)【この人に聞く】

GFマシニングソリューションズ(横浜市神奈川区、045・450・1625)は今年8月、AM事業部長の小林貞人氏が社長に就任した。放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛ける同社は今後、日本の金型業界…

2023年7月金型生産実績 前年同月比20.6%減の239億円

プレス用金型は31.1%減、プラ用金型は26.2%減 2023年7月の金型生産は、前年同月比20.6%減の239億円、前月比では7.6%の減少と大きく落ち込んだ。数量は前年同月比6.1%減、前月比では21.2%の大幅減と…

双葉電子工業 射出成形用AIを販売

成形条件を自動で提示 双葉電子工業(千葉県茂原市、0475・24・1111)はこのほど、MAZIN(東京都中央区)が提供する射出成形現場で活用できるAI技術の販売を開始した。双葉電子工業の金型内計測システムと組み合わせて…

チバ・テクノ 高速ワイヤ「EZシリーズ」を刷新

低価格化を実現 チバ・テクノ(神奈川県横浜市、045-473-9933)は高速加工用ワイヤ電極線「EZシリーズ」を刷新し、「新EZシリーズ」として販売を開始した。製造プロセスを見直すなどして、品質を高める一方で価格低減も…

関連サイト