前年同月比 3.7%減の331億9,500万円 プレス型は10.5%減、プラ型は2.4%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年6月の金型生産実績をまとめた。それによ…
金型関連企業4社が連携
グローバルで保守・メンテなど協力
新サービスなど事業創出も
プラスチックやゴムの金型メーカー3社と事業革新パートナーズは3月2日、相互の海外拠点を柔軟に活用し、保守・メンテナンスで協力し合う業務提携を結んだ。互いの海外拠点を活用することで、グローバル化が進む自動車業界などの顧客対応を最小投資で対応することができるほか、企業間の交流や連携を図ることで、互いの技術発展や新サービスの開発など、競争力の向上が期待できる。
今回業務提携したのはグリル金型などプラスチック金型を製造する伊勢金型工業(三重県伊勢市)と自動車のウェザーストリップなどゴム金型を製造するエムエス製作所(愛知県清須市)、ヘッドランプなどのプラスチック金型を手掛ける名古屋精密金型(愛知県知多郡)の金型メーカー3社に加え、日本金型工業会国際委員会社の事業革新パートナーズの4社。金型メーカー3社の拠点は、伊勢金型工業で国内と中国2拠点、米国、タイにあり、エムエス製作所は国内と中国、インドネシア、メキシコ、タイ、インド、名古屋精密金型は国内3拠点とベトナム、インドネシアで、各社海外拠点も多く、互いのグローバル拠点を保守・メンテナンスなどで協力するほか、人や技術の交流を促進することで、グローバルでの競争力を一層高め、金型産業の発展を目指す。
事業革新パートナーズの茄子川仁社長は「チームジャパンの意識を持って金型企業間の連携を促進していきたい」と話す。まずはグローバル展開が進む金型の保守・メンテナンスで相互協力しながら、互いの金型製作ノウハウを活かした新サービス(ソフトウエアなど)開発でシナジー効果を高めていく。
また、将来ビジョンとして金型メーカーのみならず、鋼材や金型部品、表面処理、ソフトウエアなど様々な企業や大学などと連携を図っていくことで、新たな付加価値の高い金型やサービスを開発する構想も視野に入れている。
関連記事
分業せずに生産性向上一人で開発から製造まで育成には失敗できる環境が大事 大企業に限らず日本の製造業の多くが分業でものづくりを行っています。複数の人員が役割を分担して行う分業という仕組みは、効率良く生産するための有効な手段…
リブランディングを実施 アイセル(大阪市中央区)はこのほど、リブランディングを実施し、企業イメージの刷新を図った。企業ロゴの変更やアイコンの作成、製品のデザインの統一といった対外的な部分での変更に加え、社内では改めてミッ…
日本金型工業会中部支部の青年部にあたるイーグル会は2月20日、アパホテル名古屋錦エクセレント(名古屋市中区)で第46期総会を開き、37社が出席。総会では役員改選が行われ、名古屋精密金型の南谷(なんや)広章社長が代表幹事…
プラスチック金型を製造する伊勢金型工業(三重県伊勢市)と名古屋精密金型(愛知県知多郡)は今春、技術提携を結んだ。海外を含む遠隔地に輸出した金型の修理やメンテナンスなど互いの工場を活用することや工場内の取り組み、人材育成…