EV化などによる金型需要の変化やAMをはじめとする新たな製造技術の登場など金型産業を取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化している。金型メーカーには今後も事業を継続、成長させていくため未来を見据えた取り組みが求められてい…
大同DMソリューション 野田金型の事業譲受
大同DMソリューション(大阪府大東市、072・871・8601、以下DDMS)は、特殊継手「エルボ」などの加工技術を持つ野田金型(大阪府高石市、堀口展男社長)から事業を譲り受けた。エルボの加工や同社の持つ大型加工を取り込むことで、プレートや熱処理に加え、加工事業を強化につなげる。
成形品の形状・内部を計測
5月1日、DDMSは子会社DMStech(大阪府高石市)を設立し、野田金型の事業を譲受。新会社の社長にはDDMS前社長の津田孝良氏が就く。新会社では設備や従業員全員を受け入れ、従来からの取引を継続。事業譲渡に関する金額は明らかにしていない。
DDMSは2012年、大同アミスターと大同マテックス、石原鋼鉄の3社が合併しスタート。プレート事業、材料販売、表面処理事業、加工事業を手掛け、18年3月期の売上高は国内265億円、海外120億円まで拡大。最近は付加価値の高い2次元、3次元加工事業を強化、プレート販売を含む加工事業
の売上高を伸ばしていた。
しかし、設備や加工ノウハウの問題から、手掛けるサイズも中小型サイズが中心で、大型の拡大を課題としていた。一方、野田金型はエルボの加工技術を持つとともに、オークマの5面加工機など大型加工が強み。同社の事業を譲り受けることで、大型部品など加工の幅を広げる。さらに、ダイカストなどの大型入れ子や金型部品の加工を請け負うことで、材料販売や熱処理などの受注増にもつなげる狙いだ。
DDMSは近年、海外と加工事業の強化を掲げている。17年にはメキシコで愛知県の七宝金型工業と合弁企業を設立。13年にはスグロ鉄工とダイカスト部品の製造販売面での協業を行い、今年12月にはインドネシアで設立した金型部品会社が操業を開始する。そのほか数社の金型関連会社との協業、資本参加を進めている。
今回の事業譲受を主導した津田前社長は「今後も金型だけでなく、加工に関する『総合デパート』を目指すべく、M&Aも含めて事業を強化していく」としている。
金型新聞 平成30年(2018年)7月4日号
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