人材の不足や育成、CASE(コネクティビティ・オートノマス・シェアード・エレクトリック)に代表される自動車産業の変化による影響、台頭する新興国など、日本の金型産業は様々な課題を抱えている。これらに対してどう立ち向かって…
成長への課題を討議
日本金型工業会 「金型アカデミー」

日本金型工業会が金型業界の次代を担う人材育成を目的に実施している「金型アカデミー」が、東京(3月20日、東京都文京区・金型年金会館)、名古屋(3月26日、名古屋市東区・日刊工業新聞社名古屋支社)で開催された。
4回目の今回は、同工業会学術顧問で日本工業大学大学院教授・横田悦二郎氏が「理科系の作文技術」と題して講演。事実と意見をきちんと書き分ける、書きたいことを一つ一つ50字程度の短い文にまとめる、できるだけ能動態の文章にする…など、レポート等の書き方の基本をわかりやすく解説した。
続いて、2つのテーマ①人材育成の強化②金型産業の魅力のPR強化—についてグループ討議を行い、その結果を発表した。
テーマ設定にあたって、「金型マスターへの課題」として事前に提出されたレポートを基に「人材育成の強化」「新技術開発の推進」「金型産業の魅力のPR強化」「海外人材の積極的活用」の4項目に集約。東京会場・名古屋会場ともその場の多数決で①人材育成②PR強化の2テーマが選定された。次代を担う人財が最も重要と考えているテーマだといえる。
なお、東京ビッグサイト青海展示棟で開催されるインターモールドでは、4月19日14時から日本金型工業会ブースにおいて「人材育成」と「PR力強化」をテーマにパネルディスカッションを開催する。
金型新聞2019年4月10日
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