金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

29

新聞購読のお申込み

金属3Dの新技術開発 大型部品の造形可能に
 三菱重工工作機械

加工条件を最適化

 三菱重工グループの三菱重工工作機械(滋賀県栗東市、077・553・7700)はこのほど、金属3Dプリンタに関する新技術を開発したと発表した。自動で最適な造形条件を最適化できるほか、チャンバー不要で大型部品の造形が可能になるなど、金属3Dプリンタの領域や市場拡大につなげる。

 同社が昨年発表した金属3Dプリンタ「LAMDA(ラムダ)」は粉末を照射し溶融凝固させて積層するパウダーデポジッション方式。粉末を敷き詰めて造形するパウダーベッド方式に比べ、速度が10倍早く、大型の部品の造形もできる利点がある。しかし、造形品質の安定化や、更なる大型対応が求められてきた。

 今回開発した「モニタリングフィードバック機能」と「ローカルシールド機能」はこうした課題に対応した。前者はカメラやセンサなどで造形状態を常に監視。その結果に基づき、レーザー出力などをリアルタイムに制御し、自動で造形条件を最適化する。造形品質の向上、安定化に役立つ。

 後者はノズル部に大気の巻き込みを防止するシールドガスを生成し、造形時の酸化を防ぐ。これまで装置内部を不活性化ガスで密閉化するチャンバーなどが必要だったが、大規模な装置が不要になり、造形物の制限がなくなるので、大型の部品の造形も可能になる。航空機などで課題となっている大型部品の適用を狙うという。

  2つの技術はラムダのオプション機能として提供する。

 同社では「金属積層造形という新たなアプローチで、これまでの技術では限界だった領域を広げていきたい」としている。

金型しんぶん 2019年6月7日

関連記事

ヤマシタワークス 「ハイブリッド打錠用きね」が発明奨励賞を受賞

ヤマシタワークスはこのほど、薬品などの錠剤を錆びずに打錠できる「ハイブリッド打錠用杵」で、発明協会の「発明奨励賞」を受賞した。同賞は科学技術の発展と産業振興に貢献した製品や技術に贈られる賞。 受賞した製品は同社の鏡面磨き…

イエプコ処理の受託加工<br>モールドプラスセンター

イエプコ処理の受託加工
モールドプラスセンター

 モールドプラスセンターは創業30年の金属表面処理「イエプコ処理」の受託メーカー。創業時は金型部品を扱っていたが、15年前にイエプコ処理設備を導入し、受託加工を開始した。  同処理はスイス・イエプコ社が確立した表面処理技…

フクハラ オイルミスト除去装置で最高等級の認証取得

フクハラ(横浜市瀬谷区、045-363-7373)はこのほど、圧縮空気用オイルミスト除去装置「オイル・バスター」で、第三者認証機関のテュフラインランドジャパン(同港北区)から最高の清浄等級「ISO8573‐1クラス0」の…

日本メカケミカル 濡れた状態保つサビ除去ジェルを発売

日本メカケミカル(愛知県豊川市、0533-84-3245)は、ジェル状の酸性錆取り剤「サビ除去ジェル」を発売し、好評を得ている。 ジェル状なので、縦面でも垂れにいのが特徴。塗布液が乾きにくく、処理面で濡れた状態を維持。ジ…

カミナシ DXで設備保全を見える化・効率化

工数半減・停止時間を縮小 スタートアップのカミナシ(東京都千代田区、03・6206・0374)は、設備保全業務を一元管理できるクラウド型DXサービス「カミナシ設備保全」の提案を強化している。同サービスは設備の異常発生や修…

トピックス

関連サイト