金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

22

新聞購読のお申込み

金属3Dの新技術開発 大型部品の造形可能に
 三菱重工工作機械

加工条件を最適化

 三菱重工グループの三菱重工工作機械(滋賀県栗東市、077・553・7700)はこのほど、金属3Dプリンタに関する新技術を開発したと発表した。自動で最適な造形条件を最適化できるほか、チャンバー不要で大型部品の造形が可能になるなど、金属3Dプリンタの領域や市場拡大につなげる。

 同社が昨年発表した金属3Dプリンタ「LAMDA(ラムダ)」は粉末を照射し溶融凝固させて積層するパウダーデポジッション方式。粉末を敷き詰めて造形するパウダーベッド方式に比べ、速度が10倍早く、大型の部品の造形もできる利点がある。しかし、造形品質の安定化や、更なる大型対応が求められてきた。

 今回開発した「モニタリングフィードバック機能」と「ローカルシールド機能」はこうした課題に対応した。前者はカメラやセンサなどで造形状態を常に監視。その結果に基づき、レーザー出力などをリアルタイムに制御し、自動で造形条件を最適化する。造形品質の向上、安定化に役立つ。

 後者はノズル部に大気の巻き込みを防止するシールドガスを生成し、造形時の酸化を防ぐ。これまで装置内部を不活性化ガスで密閉化するチャンバーなどが必要だったが、大規模な装置が不要になり、造形物の制限がなくなるので、大型の部品の造形も可能になる。航空機などで課題となっている大型部品の適用を狙うという。

  2つの技術はラムダのオプション機能として提供する。

 同社では「金属積層造形という新たなアプローチで、これまでの技術では限界だった領域を広げていきたい」としている。

金型しんぶん 2019年6月7日

関連記事

津田駒工業 小型加工機を発売

3D積層部品の後加工 津田駒工業(石川県野々市市、076・294・5111)は、3D積層造形部品の仕上げ加工や試作部品の加工向けとして開発した小型加工機「MDP‐0002」を発売した。 主軸は毎分最高3万回転。加工できる…

大型ワイヤ放電発売
三菱電機

加工速度を66%向上  三菱電機は4月17日、大型金型向けのワイヤ放電加工機「MV4800R」を発売した。独自の制御や新電源の採用で、加工速度を従来比で66%向上させるなど、高い生産性を可能にした。  機械本体の熱変位を…

DMG森精機 大型ワークの積層に対応

レーザ金属積層造形機 DMG森精機は旋削とミーリング加工を1台で行う複合加工機にレーザ金属積層造形技術であるアディティブマニュファクチャリング(以下AM)を融合したレーザ金属積層造形機「LASERTEC 3000 DED…

自動で空間誤差を補正
三菱重工工作機械

金型クリアランス 調整が不要に  三菱重工工作機械が大形高精度加工機「MVR・Fx」に搭載できる「空間誤差補正システム」が注目を集めている。経年変化や環境温度変化で生じるXYZ位置の空間誤差を自動的に検知し校正するもので…

カネテック マグネットLED電気スタンドの新型

小型・軽量化、作業性向上 カネテック(長野県上田市、0268-24-1111)はこのほど、新型のマグネットLED電気スタンド「ME-3KJ」を発売した。光の拡散を抑えるデザインや電球を採用。作業者の視界に光が入りにくい仕…

トピックス

関連サイト