マーポスは1952年にイタリアで設立され、70年に日本に進出。自動車部品の計測装置や研削盤の定寸装置を始め工作機械の制御・計測装置などを手掛ける。特に金型分野ではタッチプローブでの工具やワーク計測によって金型の高精度加…
5年で売上高30億円
ジェービーエム 小谷 幸次社長に聞く
Mastercamの世界販売1位を記録するジェービーエムは今年、創業50周年を迎えた。同社は近年、CAD/CAMのほか、ロボットシミュレーション、計測、積層技術など幅広い分野のソフトウェアを拡充し、生産現場の自動化・省人化や金属積層など新しい技術開発にも取り組む。そこで、昨年社長に就任した小谷幸次氏に、同社の今後の方向性について伺った。
トータル提案を強化
技術者教育も視野に

50年という節目を迎え、今後どのような方向性を描いていますか?
今まではソフトウェアを中心とするモノ売りがメインだった。これからはコト売りで差別化しないといけない。顧客の課題に合わせて、CAD/CAMではMastercam、ロボットではOCTOPUZ、計測ではVERISURF、積層ではLUNAなど、顧客が実現したいことをトータルで提案できる体制を強化したい。人手不足による自動化ニーズは高く、ロボットの導入ではSlerとの関係強化を進めており、最適なシステムをより早く提案できる体制を整えている。
金属加工現場ではどのような課題があると見ていますか?
技術者の後継者が不足していると感じる。この流れは日本だけでなく、アメリカなど世界で共通だ。今までの現場教育は「先輩の背中を見て学べ」だったかもしれないが、今後はロボティクスが必要で、AIを駆使して、磨きやバリ取りなどをロボットで行うようになる。また、現場は忙しいので、機械を動かすオペレーターの教育も進んでいない。
教育は大きな課題ですね。
当社もCAD/CAMの講習会を定期的に開いていて、教育ニーズは高いと感じている。ロボットなど様々なソフトウェアを取り揃えているので、今後は教育事業も強化したいと考えている。
ほかに注目する市場は?
ロボットのほか、積層技術の進化は止まらないと思う。航空機産業では従来、複数の部品を製造していたのを積層で一体化にする技術が進んでいるものの、ソフトウェアが追いついていない。当社のレーザー積層向けアプリであるLUNAやレーザー焼き入れ用SOLの開発を進めれば、提案の幅が広がる。
10年後には?
昨年の経営方針で発表しているが、まずは5年後に現状の売上高の倍にあたる30億円を目指す。今までの考え方や方法では市場が縮小してしまう。方向性を明確にし、ユーザーニーズに応えられる会社にしていきたい。
金型しんぶん 2019年8月10日
関連記事
産業用ガスメーカーの大陽日酸はガスの高い知見を武器に金属AMによる金型づくりを提案している。海外製の金属AM装置販売のほか、粉末の管理、シールドガスによる水分や酸素濃度の管理、造形ノウハウまでトータルでサポートするのが特…
三菱重工工作機械が金型加工向け販売を強化している。小型機から5面加工機までラインアップを揃え、より高精度を求められている金型をターゲットに、最適ソリューションを提案する。その背景、今後の展開を佐郷昭博取締役トータルソリュ…
ゼロベースで知恵絞る 得意な分野で連携を 顧客の生産技術をサポート 日本金型工業会の学術顧問を務める、日本工業大学大学院の横田悦二郎教授は、日本のプレス金型の強みを「他の型種に比べ、技術の蓄積が生かせる部分が大きい」と…
業界の弱体化は顧客にマイナス ユーザーと金型メーカーはどちらかが欠けても成り立たない「イコールパートナー」だと訴えてきました。我々の事業を安定させるためにも、値上げは粘り強く要求していくべきで、そのためには足並みをそろえ…


