金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

13

新聞購読のお申込み

5年で売上高30億円
ジェービーエム 小谷 幸次社長に聞く

 Mastercamの世界販売1位を記録するジェービーエムは今年、創業50周年を迎えた。同社は近年、CAD/CAMのほか、ロボットシミュレーション、計測、積層技術など幅広い分野のソフトウェアを拡充し、生産現場の自動化・省人化や金属積層など新しい技術開発にも取り組む。そこで、昨年社長に就任した小谷幸次氏に、同社の今後の方向性について伺った。

トータル提案を強化
技術者教育も視野に

50年という節目を迎え、今後どのような方向性を描いていますか?

 今まではソフトウェアを中心とするモノ売りがメインだった。これからはコト売りで差別化しないといけない。顧客の課題に合わせて、CAD/CAMではMastercam、ロボットではOCTOPUZ、計測ではVERISURF、積層ではLUNAなど、顧客が実現したいことをトータルで提案できる体制を強化したい。人手不足による自動化ニーズは高く、ロボットの導入ではSlerとの関係強化を進めており、最適なシステムをより早く提案できる体制を整えている。

金属加工現場ではどのような課題があると見ていますか?

 技術者の後継者が不足していると感じる。この流れは日本だけでなく、アメリカなど世界で共通だ。今までの現場教育は「先輩の背中を見て学べ」だったかもしれないが、今後はロボティクスが必要で、AIを駆使して、磨きやバリ取りなどをロボットで行うようになる。また、現場は忙しいので、機械を動かすオペレーターの教育も進んでいない。

教育は大きな課題ですね。

 当社もCAD/CAMの講習会を定期的に開いていて、教育ニーズは高いと感じている。ロボットなど様々なソフトウェアを取り揃えているので、今後は教育事業も強化したいと考えている。

ほかに注目する市場は?

 ロボットのほか、積層技術の進化は止まらないと思う。航空機産業では従来、複数の部品を製造していたのを積層で一体化にする技術が進んでいるものの、ソフトウェアが追いついていない。当社のレーザー積層向けアプリであるLUNAやレーザー焼き入れ用SOLの開発を進めれば、提案の幅が広がる。

10年後には?

 昨年の経営方針で発表しているが、まずは5年後に現状の売上高の倍にあたる30億円を目指す。今までの考え方や方法では市場が縮小してしまう。方向性を明確にし、ユーザーニーズに応えられる会社にしていきたい。

金型しんぶん 2019年8月10日

関連記事

J‐MAX 山﨑英次社長に聞く 電動化サプライヤーへの道【特集:プレス加工の未来】

自動車の電動化(EV化)に伴い、ものづくりも大きな変革期を迎えている。従来のエンジン車には搭載されなかった電動化部品の需要が高まり、新規需要の取り込みが部品メーカー各社の大きな課題となっている。その中、ハイテン材加工の車…

この人に聞く
沖電線 電極線事業部 吉本雅一事業部長

 沖電線(川崎市中原区、044-766-3171)は今年5月、ワイヤ放電加工機用電極線製品を全面リニューアルした。電極線全製品の真円度を現行品の4分の1に抑え、高品質化。パッケージも一新した。電極線製品をリニューアルする…

社名変更し、再出発 黒田克典氏(プロテリアル 特殊鋼事業部 工具鋼部長)【この人に聞く】

プロテリアル(東京都江東区)は今年、日立金属から社名を変更し、新たな歴史に向けて再出発した。4月には金属材料と機能部材の2事業本部から特殊鋼、電線、自動車部品など9事業部に移行し、組織体制を強化。意思決定の迅速化など組織…

この人に聞く2015<br>天青会(金型工業会東部支部)<br>小泉 秀樹会長(ペッカー精工社長)

この人に聞く2015
天青会(金型工業会東部支部)
小泉 秀樹会長(ペッカー精工社長)

金型以外にも視野 原点から新たな発見  日本金型工業会東部支部天青会の会長に今年5月、就任した。「原点に立ち返って、色々な視点から根本を見直せるような活動をしていく」と今年度のテーマに「原点回帰」を掲げる。  天青会に入…

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

金型は成長産業 「金型は世界的には成長産業」―。そう話すのはCAD/CAMメーカー、C&Gシステムズの塩田聖一社長。コンピューターエンジニアリング(CE)とグラフィックプロダクツ(GP)の合併から4年半、年平均の成長率1…

トピックス

関連サイト