選ばれる企業になるために経営者の美意識によって顧客の感性に訴求する 当社は1986年に創業したカーボン素材などの高精度加工を得意とする従業員13人の会社です。主に半導体の製造工程で使用されるカーボン製治具などを手掛けてお…
5年で売上高30億円
ジェービーエム 小谷 幸次社長に聞く
Mastercamの世界販売1位を記録するジェービーエムは今年、創業50周年を迎えた。同社は近年、CAD/CAMのほか、ロボットシミュレーション、計測、積層技術など幅広い分野のソフトウェアを拡充し、生産現場の自動化・省人化や金属積層など新しい技術開発にも取り組む。そこで、昨年社長に就任した小谷幸次氏に、同社の今後の方向性について伺った。
トータル提案を強化
技術者教育も視野に

50年という節目を迎え、今後どのような方向性を描いていますか?
今まではソフトウェアを中心とするモノ売りがメインだった。これからはコト売りで差別化しないといけない。顧客の課題に合わせて、CAD/CAMではMastercam、ロボットではOCTOPUZ、計測ではVERISURF、積層ではLUNAなど、顧客が実現したいことをトータルで提案できる体制を強化したい。人手不足による自動化ニーズは高く、ロボットの導入ではSlerとの関係強化を進めており、最適なシステムをより早く提案できる体制を整えている。
金属加工現場ではどのような課題があると見ていますか?
技術者の後継者が不足していると感じる。この流れは日本だけでなく、アメリカなど世界で共通だ。今までの現場教育は「先輩の背中を見て学べ」だったかもしれないが、今後はロボティクスが必要で、AIを駆使して、磨きやバリ取りなどをロボットで行うようになる。また、現場は忙しいので、機械を動かすオペレーターの教育も進んでいない。
教育は大きな課題ですね。
当社もCAD/CAMの講習会を定期的に開いていて、教育ニーズは高いと感じている。ロボットなど様々なソフトウェアを取り揃えているので、今後は教育事業も強化したいと考えている。
ほかに注目する市場は?
ロボットのほか、積層技術の進化は止まらないと思う。航空機産業では従来、複数の部品を製造していたのを積層で一体化にする技術が進んでいるものの、ソフトウェアが追いついていない。当社のレーザー積層向けアプリであるLUNAやレーザー焼き入れ用SOLの開発を進めれば、提案の幅が広がる。
10年後には?
昨年の経営方針で発表しているが、まずは5年後に現状の売上高の倍にあたる30億円を目指す。今までの考え方や方法では市場が縮小してしまう。方向性を明確にし、ユーザーニーズに応えられる会社にしていきたい。
金型しんぶん 2019年8月10日
関連記事
特殊鋼材料の販売や金型のメンテナンスを手掛ける商社の南海モルディ(22年9月に南海鋼材から社名変更)は、オリジナル製品「予熱くん」や「肉盛りくん」を開発、販売し好評を得ている。 「予熱くん」は、製造前の金型予熱、焼き嵌め…
自らの強みを活かし、他分野に事業を広げていくことは経営においては常套(じょうとう)手段だ。シブヤハイテクノは創業以来、磨き続けてきた放電技術を武器に、この戦略を地で行く。形彫りやワイヤ放電の受託加工から始め、電極や、金…
デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)。金型でもその重要性は誰もが認めるところ。しかし、金型づくりでは、人が介在する部分が多かったり、デジタル化を進めづらかっ…
冶具、成形、部品… ポートフォリオ構築 今年6月に創業60周年を迎えた大型プラスチック金型を手掛ける立松モールド工業。60年を機に、事業部制を採用し、成形の強化、冶具や部品の販売など金型をコアに事業ポートフォリオを構築…


