2020年2月22日(土)

5年で売上高30億円
ジェービーエム 小谷 幸次社長に聞く

 Mastercamの世界販売1位を記録するジェービーエムは今年、創業50周年を迎えた。同社は近年、CAD/CAMのほか、ロボットシミュレーション、計測、積層技術など幅広い分野のソフトウェアを拡充し、生産現場の自動化・省人化や金属積層など新しい技術開発にも取り組む。そこで、昨年社長に就任した小谷幸次氏に、同社の今後の方向性について伺った。

トータル提案を強化
技術者教育も視野に

50年という節目を迎え、今後どのような方向性を描いていますか?

 今まではソフトウェアを中心とするモノ売りがメインだった。これからはコト売りで差別化しないといけない。顧客の課題に合わせて、CAD/CAMではMastercam、ロボットではOCTOPUZ、計測ではVERISURF、積層ではLUNAなど、顧客が実現したいことをトータルで提案できる体制を強化したい。人手不足による自動化ニーズは高く、ロボットの導入ではSlerとの関係強化を進めており、最適なシステムをより早く提案できる体制を整えている。

金属加工現場ではどのような課題があると見ていますか?

 技術者の後継者が不足していると感じる。この流れは日本だけでなく、アメリカなど世界で共通だ。今までの現場教育は「先輩の背中を見て学べ」だったかもしれないが、今後はロボティクスが必要で、AIを駆使して、磨きやバリ取りなどをロボットで行うようになる。また、現場は忙しいので、機械を動かすオペレーターの教育も進んでいない。

教育は大きな課題ですね。

 当社もCAD/CAMの講習会を定期的に開いていて、教育ニーズは高いと感じている。ロボットなど様々なソフトウェアを取り揃えているので、今後は教育事業も強化したいと考えている。

ほかに注目する市場は?

 ロボットのほか、積層技術の進化は止まらないと思う。航空機産業では従来、複数の部品を製造していたのを積層で一体化にする技術が進んでいるものの、ソフトウェアが追いついていない。当社のレーザー積層向けアプリであるLUNAやレーザー焼き入れ用SOLの開発を進めれば、提案の幅が広がる。

10年後には?

 昨年の経営方針で発表しているが、まずは5年後に現状の売上高の倍にあたる30億円を目指す。今までの考え方や方法では市場が縮小してしまう。方向性を明確にし、ユーザーニーズに応えられる会社にしていきたい。

金型しんぶん 2019年8月10日

[ インタビュー ][ トップインタビュー ][ 金型新聞 ] カテゴリの関連記事

2000名にプレゼント!
インターモールド2020ポケットガイド

片手で持てるサイズに会場マップや出展情報  金型新聞社は、第31回金型加工技術展「インターモールド2020」(4月15~18日、インテックス大阪)のポケットガイドを開幕1週間前の4月7日に発刊します。  ポケットガイドは […]

新春金型メーカー座談会
〜女性の活躍を考える〜

 製造業において、人手不足は深刻な問題となっている。困難な採用環境、熟練者の高齢化などに加え、働き方改革関連法の完全施行もあり、金型メーカー各社も対応に苦慮している。特に人手不足への対応は、生産性の向上はもとより、女性の […]

面取り工具を発売
三菱日立ツール

高硬度鋼に対応  三菱日立ツール(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、高硬度鋼加工に対応した面取り工具「DN2HC‐ATH」を発売した。NCによる自動機械加工を可能にし、手作業時間を低減する。  「ATH […]

トピックス

関連サイト