冶具、成形、部品… ポートフォリオ構築 今年6月に創業60周年を迎えた大型プラスチック金型を手掛ける立松モールド工業。60年を機に、事業部制を採用し、成形の強化、冶具や部品の販売など金型をコアに事業ポートフォリオを構築…
この人に聞く2016
牧野フライス製作所 井上 真一社長
要望に合わせ創造と変革
「色々と教えると新しい経営はできないだろうから、あなたには多くは教えない」―。工作機械業界のカリスマ、牧野二郎前社長がそう伝えるほど、全幅の信頼を置く。
顧客重視をより進化
入社時に「機械もソフトも開発したい」と志願し、牧野前社長から「欲張りだ」と言われたほど根っからの技術者。入社後はソフト開発に従事。その後、航空機業界で地位を確立する契機ともなった加工機「MAG」の主軸の開発を担当した。営業本部長に就いてから「マキノファンになって頂くには幅広い教養が必要」と顧客との交流にも注力する。社長就任の打診は発表5日前。「今期で社長を退任するから、後任はあなたに任せたい」と唐突に言われ「頭が真っ白になった」。しかし就任までに心を整理し、「20年後に100年企業にする道筋を作るのが役目」とすでに先を見据える。
具体策は「今後に期待して欲しい」というが、「社是にある『信頼こそ企業の存立基盤』の理念は絶対に変えない」と揺るがない。しかし「市場、顧客の要望に合わせてダイナミックに創造と変革を繰り返す」と成長に向け、変化していくことに躊躇はない。
今後について「これからのクオリティ・ファーストは、製品のクオリティと、カスタマー・ファーストを組み合わせたものになる。カスタマー・ファーストは全社員が真剣に取り組まなければならない」と顧客重視を進化させる考えだ。金型については「量産部品や航空機などにも注力するが、軸足は国内の金型にあることは変わらない」と、今後も『金型のマキノ』ブランドを強化していく。
金型新聞 平成28年(2016年)8月10日号
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